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結論から言います。通信・保険・住居の三大固定費を見直せば、月2〜3万円の投資原資を追加で作り出すことができ、NISA積立を月3万円から月5万円へ引き上げられます。
総務省「家計調査(2024年)」によれば、2人以上世帯の通信費は平均月13,000円、生命保険料は月15,000円、住居費は月20,000円前後で推移しています。このうち通信・保険は仕組みで決まる固定費のため、一度見直すだけで翌月から半永久的に家計が軽くなります。
NISA研究家リュウとしての見解は、「積立額を増やすなら、まず固定費から削り、浮いた金額を全額NISAへ自動振替する」ということです。変動費(食費・娯楽費)を我慢で削るのは3ヶ月で息切れしますが、固定費の削減は仕組みが働き続けるため、続けやすさが段違いです。
この記事では以下がわかります。
- 三大固定費(通信・保険・住居)の平均額と削減余地の月次インパクト
- 格安SIM乗り換えで月5,000〜1万円を浮かせる具体的な手順
- 保険見直しで月5,000〜1.5万円を浮かせる判断基準
- 賃貸・持家それぞれの住居費削減の具体策
- 削減額3万円をNISA積立に回した場合の20年複利シミュレーション
三大固定費とは?月次インパクトの試算
三大固定費とは、毎月・毎年ほぼ同じ金額が引き落とされる支出のうち、家計全体に占めるインパクトが大きい通信費・保険料・住居費の3項目を指します。総務省「家計調査(2024年)」の2人以上世帯データを基準にすると、平均値は下表のとおりです。
三大固定費の平均額と削減可能レンジ
| 項目 | 平均月額 | 削減可能レンジ(月) | 年間インパクト |
|---|---|---|---|
| 通信費(スマホ+自宅回線) | 約13,000円 | 5,000〜10,000円 | 6万〜12万円 |
| 生命保険・医療保険 | 約15,000円 | 5,000〜15,000円 | 6万〜18万円 |
| 住居費(賃貸家賃/住宅ローン) | 約20,000円〜 | 3,000〜20,000円 | 3.6万〜24万円 |
| 合計(削減可能レンジ) | — | 13,000〜45,000円 | 15.6万〜54万円 |
※出典:総務省「家計調査(2024年)」/各社料金表より試算
変動費削減より固定費削減が続く理由
食費・娯楽費などの変動費を我慢で削る方法は、行動経済学の「自我消耗(Ego Depletion)」理論で説明されるとおり、意思決定の回数が多いほど継続性が落ちます。一方、固定費は一度契約を見直せば翌月から自動的に安くなるため、意思決定は実質1回で済みます。
月3,000円の食費削減を1年続けるのは難易度が高いですが、格安SIMへ1回乗り換えれば月5,000円の削減が勝手に続きます。NISA積立額を増やしたいなら、固定費削減こそが最短ルートです。
削減分を全額NISAへ自動振替するのが鉄則
削減しただけで銀行口座に残しておくと、数ヶ月後には別の支出に吸収されます。必ず削減した金額と同額を毎月NISA積立に自動振替する仕組みを作りましょう。証券会社の積立設定を「月3万円→月5万円」に増額すれば完了です。
家計簿アプリで固定費を可視化する方法は下記の記事で詳しく解説しています。

通信費(格安SIM)で月5,000〜1万円浮かせる方法
通信費は三大固定費の中でも最も削減難易度が低く、効果が大きい項目です。大手キャリアから格安SIMへ乗り換えるだけで、家族4人なら年間20万円以上の削減が可能なケースもあります。
大手キャリアと格安SIMの料金差
2026年時点のスマホ料金の代表例を比較します。
| プラン種別 | 月額料金(20GB〜30GB想定) | 年間 |
|---|---|---|
| 大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク主要プラン) | 約7,000〜8,000円 | 8.4万〜9.6万円 |
| サブブランド(ahamo※・povo・LINEMO 等) | 約2,700〜3,000円 | 3.2万〜3.6万円 |
| MVNO系格安SIM(IIJmio・mineo・楽天モバイル 等) | 約1,500〜2,500円 | 1.8万〜3万円 |
※各社公式料金表より(2026年時点)。20GBプランの代表例で比較。
※ahamoは2024年10月の改定により、同料金のままデータ容量が30GBに増量されています。
大手キャリアからMVNO系格安SIMへ乗り換えると、月5,000〜6,000円の削減が現実的なラインです。家族全員で乗り換えれば、4人家族で月2万円超の削減も珍しくありません。
格安SIMへ乗り換える3ステップ
ステップ1:現在の利用状況を確認する
- 直近3ヶ月のデータ使用量(マイページで確認可能)
- 通話頻度(5分以内の短時間通話が多いか、長時間通話が多いか)
- 自宅Wi-Fi環境の有無
ステップ2:自分に合うプランを選ぶ
- データ使用量10GB未満 → MVNO系(IIJmio・mineo 等)の低容量プランが最安
- データ使用量20GB前後 → ahamo/povo/LINEMOのサブブランドがバランス◎
- 通話重視 → 楽天モバイル(Rakuten Link)/povo(通話かけ放題トッピング)
ステップ3:MNP(番号そのまま乗り換え)で手続き
2021年4月以降、MNP転出手数料は原則無料化されました。オンライン申込なら事務手数料もゼロの格安SIMが増えています。手続きはスマホ1台・30分程度で完了します。
自宅回線も同時に見直す
スマホとセットで契約すると割引が効く光回線(ドコモ光・auひかり・ソフトバンク光)は、キャリア乗り換え後は単独契約より割高になります。
- 楽天モバイルユーザー → 楽天ひかり
- ahamoユーザー → ドコモ光セット割は対象外(単独最安回線を選ぶ)
- 格安SIMユーザー → NURO光・auひかり・GMOとくとくBB光 等で単独比較
自宅回線を月1,000〜2,000円削減できれば、スマホと合わせて月6,000〜8,000円の削減も実現可能です。
固定費見直し全体のチェックリストは下記の記事にまとめています。

保険(見直し)で月5,000〜1.5万円浮かせる方法
生命保険・医療保険は、契約時のまま5年・10年と放置されるケースが多く、ライフステージの変化に合わせて見直すだけで月数千円〜1.5万円の削減が可能です。
保険の「入りすぎ」が起きやすい3つのパターン
パターン1:社会人初期に勧められるまま加入した終身保険
新卒時に「将来のために」と勧められた貯蓄型終身保険は、月1〜2万円の保険料で、利回りは年0.5〜1.0%程度。同じ金額をNISAでインデックス投資に回した方が、長期的には非課税メリットも含めて期待リターンが高くなります。
パターン2:独身時代に加入した高額死亡保障
独身者で扶養家族がいない場合、高額な死亡保障(3,000万円・5,000万円)は不要です。葬儀代程度(200〜300万円)をカバーする定期保険や、貯蓄で十分対応できる範囲まで絞り込みましょう。
パターン3:医療保険の重複加入
公的医療保険の高額療養費制度により、自己負担は月8万〜9万円(標準報酬月額28万〜50万円の場合)が上限です。民間医療保険は「入院日額5,000円×30日=15万円」程度のカバーで十分というケースが多く、手厚すぎるプランは月5,000〜1万円の払い過ぎになりがちです。
保険見直しの優先順位
- 貯蓄型保険(終身・養老)→ 解約・払済・減額を検討:NISAに置き換える方が期待リターン高
- 高額死亡保障 → 必要保障額を再計算:独身なら最低限、子育て世帯は末子独立まで
- 医療保険・がん保険 → 高額療養費制度とのバランス:入院日額は5,000円前後で十分
- 自動車保険 → 車両保険・特約の見直し:不要な特約を削るだけで年1〜3万円削減
無料FP相談は「セカンドオピニオン」として使う
保険の見直しは、現契約を解約すべきか・転換すべきか・払済にすべきかで判断が分かれます。1人で判断せず、無料FP相談を活用すれば中立的な意見が得られます(ただし「保険を売ることが目的」の相談員もいるため、複数社に相談してセカンドオピニオンを取るのが安全です)。
20代・30代向けの保険見直しチェックリストは下記の記事で詳しく解説しています。

住居費の削減:賃貸と持家それぞれの具体策
住居費は三大固定費の中で最も金額が大きく、同時に削減の難易度が高い項目です。しかし「交渉」と「借換」という2つの武器を使えば、月数千円〜数万円の削減が可能です。
賃貸派:更新時の家賃交渉
賃貸住宅は、契約更新時(2年ごと)が家賃交渉の最大チャンスです。次の条件が揃っていれば、交渉成功率が高まります。
家賃交渉が通りやすい条件
- 周辺相場より現在の家賃が高い(SUUMO・HOME’S等で類似物件を調査)
- 築年数が進み、募集価格が下落している
- 近隣に競合物件が多い(空室リスクがオーナー側に大きい)
- 入居者として長く住んでいる(家賃滞納なし・トラブルなし)
交渉の具体フロー
- 更新通知が届いたら、まず周辺相場を調査(3〜5件の類似物件)
- 管理会社に書面またはメールで家賃値下げを依頼(口頭だけでは動かない)
- 相場調査の結果を数値で示す(「同条件の物件が月◯◯円で募集されています」)
- 3,000〜5,000円の値下げが通れば、年間3.6万〜6万円の削減
賃貸派:引越しで根本的に下げる
更新時の交渉で下がらない場合、引越しを検討する選択肢もあります。ただし引越し費用(20〜40万円)の回収には1〜2年かかるため、長期居住前提で試算が必要です。
持家派:住宅ローンの借換
住宅ローン金利は2025〜2026年にかけて上昇局面にありますが、10年以上前の高金利時代(1.5〜2.0%)に借りたローンを現在の低金利(変動0.3〜0.5%・固定1.3〜1.8%)に借り換えると、総返済額で数百万円の削減が可能です。
借換の目安
- 借換前後の金利差:1.0%以上
- ローン残高:1,000万円以上
- 残返済期間:10年以上
この3条件が揃うと、借換手数料(30〜80万円)を差し引いても総額で200〜500万円の削減が期待できます。
持家派:固定資産税・火災保険の見直し
固定資産税は「家屋評価の見直し申請」で減額されるケースがあり、火災保険は10年一括払いから5年払いに切り替えたり、不要な特約を削ったりすることで年1〜3万円の削減が可能です。
【実体験コラム】彼女と家計を棚卸しして、月3,000円→月15万円へ段階増額した話
僕がNISA積立額を今の月15万円まで段階的に増やせた大きな転機は、同棲している彼女と一度家計を一緒に棚卸ししたタイミングでした。家計のほとんどは僕が担当していて、「自分はそこそこ節約できている」と思い込んでいました。でも2人で並んで通帳と家計簿を開いてみたら、電気・サブスク・保険といった固定費のあちこちに小さな重複や”惰性で続いていた契約”が残っていて、想像より多くの無駄が可視化されたのです。
一人暮らし時代は「細かい金額だし面倒」で見送っていた項目も、2人世帯で棚卸しすると「月のこの金額×12カ月×2人分」で数万円単位のインパクトに変わって見えました。1人だと動かないけど、2人だと動ける──これは思わぬ発見でした。整理した直後に、浮いた分と同額をそのままNISAの積立額に上乗せ設定したのもポイントです。銀行口座に残しておいたら、数ヶ月で生活費に吸収されて消えていたと思います。
そもそも僕のNISA積立額は、最初から月15万円だったわけではありません。2017年に月3,000円からスタートし、価格変動に慣れた3ヶ月後に月1万円、貯金が月の支出の12倍を超えたタイミングで月3万円、その後に脱サラして事業が波に乗り始めたタイミングで月15万円まで引き上げてきました。増額の引き金はいつも「固定費の見直し」か「収入の変化」で、無理に生活を切り詰めて捻り出したお金ではありません。
本文で紹介した保険見直しや家賃交渉のインパクトは、1回の手続きで翌月から勝手に家計が軽くなる点が最強です。その「軽くなった分」をそのままNISA積立額に自動で上乗せするだけで、生活水準を下げずに投資原資が増えていきます。「最初から満額を狙う」より「生活が変わるたびに段階的に増やす」方が、9年続けてきた実感として圧倒的に挫折しにくいです。NISA増額は”根性”ではなく”仕組み”で進める──これが月3,000円から始めて月15万円まで到達した側からのリアルな結論です。
削減分を全額NISAに回した20年シミュレーション
三大固定費を合計月3万円削減できれば、NISA積立額は月3万円→月6万円まで引き上げられます。ここでは月3万円の上乗せ分を20年間積み立てた場合のシミュレーションを見てみましょう。

月3万円上乗せ×20年×年利5%のシミュレーション
想定利回り年5%(参考:全世界株式の過去20年平均リターン相当)で試算します。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 月の追加積立額 | 30,000円 |
| 積立期間 | 20年(240ヶ月) |
| 元本(投資総額) | 720万円 |
| 運用益(年利5%・月次複利) | 約512万円 |
| 20年後の評価額 | 約1,232万円 |
※参考:金融庁「つみたてシミュレーター」相当の計算式で試算。税制は新NISAのつみたて投資枠(年120万円・無期限非課税)を想定。
月3万円→月5万円に増額した場合の比較
月3万円を20年積み立てるケースと、固定費削減で月5万円に増やした場合の差額は下表のとおりです。
| 積立額 | 元本20年 | 運用益(年利5%) | 20年後評価額 |
|---|---|---|---|
| 月3万円 | 720万円 | 約512万円 | 約1,232万円 |
| 月5万円 | 1,200万円 | 約854万円 | 約2,054万円 |
| 差額 | +480万円 | +342万円 | +822万円 |
固定費削減で月2万円増額するだけで、20年後の資産が822万円増える計算になります。これが複利の力であり、固定費削減をNISAに直結させる最大のメリットです。
削減→自動振替の仕組み化が鍵
削減しただけで口座に残しておくと、数ヶ月で生活費に吸収されます。必ず以下のセットで実行してください。
- 格安SIM乗り換え/保険見直し/家賃交渉で月3万円を確定
- 同じ月にNISA積立額を月3万円→月5万円へ引き上げ設定
- 給与振込口座から積立口座へ自動振替(銀行の定額自動送金サービスを活用)
家計全体の固定費削減とNISA原資化の具体手順は下記の記事で詳しく解説しています。

まとめ:固定費削減は「1回の手間で20年効く」最強の投資原資確保術
三大固定費(通信・保険・住居)の見直しは、家計改善の王道であると同時に、NISA積立額を増やす最短ルートです。本記事のポイントを整理します。
三大固定費の削減可能レンジ
- 通信費:月5,000〜1万円(格安SIM乗り換え)
- 保険料:月5,000〜1.5万円(貯蓄型解約・必要保障額の見直し)
- 住居費:月3,000〜2万円(家賃交渉・ローン借換)
削減後の行動
- 浮いた金額は全額NISA積立額に上乗せ
- 月3万円削減→月5万円積立で20年後+822万円(年利5%想定)
- 削減は「1回の手間で20年続く」仕組み
固定費削減→NISA増額のサイクルを作れば、節約疲れせず長期で資産を伸ばせます。まずは通信費の見直しから、今週末に手をつけてみてください。
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