オルカンとは?中身・買い方・S&P500との違いを3分解説【2026年版】

オルカン(全世界株式)とは?NISAでの買い方や仕組み、S&P500との違いを解説するアイキャッチ画像

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結論から言います。オルカン=全世界47カ国・約2,900銘柄に1本で分散投資できる低コストインデックスファンドです。 世界人口約80億人、時価総額約100兆ドルの株式市場をまるごと買うイメージで、信託報酬は年0.05775%(100万円あたり年578円)と業界最低水準です(2026年4月時点・三菱UFJアセットマネジメント公式より)。

NISA研究家リュウとしての見解は、「投資信託を1本だけ選べと言われたら、初心者にはオルカンが最適解」ということです。理由は3つで、①世界経済全体の成長を受け取れる、②国の偏りが自動で調整される、③手数料が業界最低水準、だからです。

この記事では以下がわかります。

  • オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)の正体と、47カ国・約2,900銘柄の中身
  • NISAつみたて投資枠でオルカンを買う5ステップ手順
  • オルカンとS&P500の違い・1本に絞るときの判断軸
  • 9年積立を続けてきた僕がオルカンを中心に切り替えた実体験
  • オルカンに関するよくある疑問7つへの答え

目次

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)とは?

💡 答え

オルカンは全世界47カ国・約2,900銘柄に1本で分散投資できるインデックスファンドです。信託報酬は年0.05775%と業界最低水準で、100円から積立可能(2026年4月時点・三菱UFJアセットマネジメント公式より)。

「オルカン」という名前の由来

オルカンとは、「オール・カントリー(All Country)」を略した投資家たちの呼び名です。正式には全世界株式インデックスファンドというカテゴリーに属します。

代表的な商品名は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」で、三菱UFJアセットマネジメントが運用しています。この商品が圧倒的な人気を誇るため、「オルカン=eMAXIS Slim 全世界株式」とほぼ同義で使われます。

eMAXIS Slimシリーズの方針

eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)」は、三菱UFJアセットマネジメントが提供する低コストインデックスファンドのシリーズです。「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指す」という明文化された方針のもと、他社が手数料を下げるたびに追随して引き下げるため、投資家から絶大な信頼を集めています。

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)はこのシリーズの中でも特に人気が高く、SBI証券・楽天証券・マネックス証券のNISA積立設定ランキングで常に1位または2位です(2026年4月時点、各社公式ランキングより)。

インデックスファンドとは何か

オルカンは「インデックスファンド」の一種です。インデックスファンドとは、特定の指数の動きに連動するように設計された投資信託です。

ファンドマネージャーが銘柄を選ぶ「アクティブファンド」と比べて、信託報酬(保有中にかかるコスト)が圧倒的に低いのが特徴です。金融庁の長期データでも、長期ではアクティブファンドの大半がインデックスに負けるという結果が出ており、「低コストで市場平均を取る」ほうが合理的です。

インデックスとアクティブの違いを深く知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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オルカンの中身:47カ国2,900銘柄の構成比率

💡 答え

オルカンは先進国23カ国+新興国24カ国の合計47カ国・約2,900銘柄で構成され、米国比率は約63%です。MSCI ACWI連動で世界株式市場の約85%をカバーします(2026年4月時点・MSCI公式データより)。

連動指数:MSCI ACWI

オルカンは、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)」という指数に連動することを目指しています。この指数は、先進国23カ国+新興国24カ国、合計47カ国・約2,900銘柄の株式で構成されています(2026年時点、MSCI公式データより)。世界の投資可能株式市場の約85%をカバーする設計で、オルカン1本で事実上「地球全体の経済成長」を買うイメージになります。

国・地域別の構成比率(独自集計)

オルカンの国別構成比率を、地域グループでまとめ直すと以下のようになります(2026年4月時点の目安)。

地域別の構成比率と代表銘柄(独自集計)

地域グループ構成比率主な国代表的な組入銘柄
北米(先進国)約66%アメリカ・カナダアップル、マイクロソフト、エヌビディア、アマゾン
欧州(先進国)約14%イギリス・フランス・スイス・ドイツ等アストラゼネカ、LVMH、ネスレ、ASML、SAP
アジア・オセアニア(先進国)約10%日本・オーストラリア等トヨタ自動車、ソニーグループ、三菱UFJ
新興国約10%中国・インド・台湾・ブラジル等TSMC、テンセント、サムスン電子

※構成比率は市場の動向によって常に変化します。

つまりオルカン1本で、地球規模の主要企業ほぼ全てに自動で分散投資できる仕組みです。特定の国が不調になっても、好調な国が補う構造が自動で働きます。

信託報酬と純資産総額

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬は、年率0.05775%(税込)と業界最低水準です(2026年4月時点、三菱UFJアセットマネジメント公式より)。純資産総額は5兆円を突破しており、日本国内の投資信託の中でもトップクラスの規模です。

金額イメージは以下のとおりです。

信託報酬の金額イメージ(独自集計)

投資額年間の信託報酬30年間の合計コスト
100万円約578円約17,300円
500万円約2,890円約86,700円
1,000万円約5,780円約17.3万円

これほど低コストで世界中に分散投資できる商品は、現時点では他にほとんど存在しません。


NISAでオルカンを買う4つのメリット

💡 答え

NISAでオルカンを買うメリットは(1)利益が非課税(2)100円から積立可能(3)1本で世界分散完成(4)リバランス自動化の4つです。利益約20.315%の課税が0%になります(出典:金融庁)。

1つ目:利益が非課税になる(通常20.315%が0%に)

通常、投資で得た利益(売却益・配当金)には約20.315%の税金がかかります。しかし新NISAの「つみたて投資枠」を使えば、この利益が完全に非課税になります(出典:金融庁)。

たとえば月3万円を20年間積み立てた場合(年利5%想定)、元本720万円が約1,233万円に成長し、利益は約513万円です。課税口座なら約104万円の税金がかかりますが、NISAなら全額を手取りとして受け取れます

※上記はシミュレーションです。実際の運用成果は市場環境により異なります。

2つ目:100円から積み立てられる

オルカンはSBI証券・楽天証券・マネックス証券など主要ネット証券で100円から積立可能です。まとまった資金がなくても始められます。

毎月一定額を買い続ける「ドルコスト平均法」により、価格が高いときは少なく、低いときは多く買う仕組みが自動で働き、平均購入単価を抑える効果があります。

月額別・年利7%・20年積立シミュレーション(独自試算)

月額投資元本(20年)評価額の目安増えた利益
1万円240万円約520万円約280万円
3万円720万円約1,560万円約840万円
5万円1,200万円約2,600万円約1,400万円
10万円2,400万円約5,200万円約2,800万円

※年利7%は過去のオルカン平均リターンを参考にした想定値・将来を保証するものではありません。

3つ目:1本で世界分散が完成する

個別株で世界47カ国に分散しようとすると、銘柄選定・為替・税務などで膨大な手間がかかります。オルカンなら1本買うだけで、構成銘柄の入れ替えも比率調整も全て運用会社が自動で実施します。

忙しい会社員・自営業・子育て世代でも無理なく続けられるのが、オルカンがNISAで圧倒的に選ばれている理由です。

4つ目:リバランスが自動化される

世界の時価総額比率が変わるたびに、オルカン側で自動的に組入比率を調整してくれます。たとえば米国株が大きく伸びれば米国比率が自然と上がり、新興国が成長すれば新興国比率も追随します。投資家側で「米国を減らして新興国を増やす」といった作業をする必要はありません。

ポートフォリオを自分で組み直す手間と心理的負担をゼロにできるのは、長期積立を「途中で降りない」ための大きな支えになります。

ポートフォリオ全体の組み方は、こちらの記事で解説しています。

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NISAでオルカンを買う5ステップ手順

💡 答え

オルカンをNISAで買う手順は(1)NISA口座開設(2)本人確認書類提出(3)税務署審査(4)銘柄検索(5)積立設定の5ステップ。最短翌営業日〜2週間で積立開始できます。

ステップ1:NISA口座を開設する

オルカンをNISAで購入するには、まずNISA口座の開設が必要です。NISA口座は1人1口座しか持てないため、証券会社選びは慎重に行いましょう。

オルカンを購入できる主要ネット証券は以下の3社です。

証券会社クレカ積立還元率ポイント特徴
SBI証券最大3.0%(三井住友カードプラチナプリファード)Vポイント・Ponta等口座開設数No.1。投信マイレージも貯まる
楽天証券最大1.0%(楽天カード)楽天ポイント楽天経済圏ユーザー向け
マネックス証券最大1.1%(マネックスカード)dポイントdカード経済圏ユーザー向け・米国株分析ツールが充実

いずれも口座開設・維持費は無料です。

ステップ2:マイナンバーと本人確認書類を用意する

口座開設には、マイナンバーカード(または通知カード+運転免許証)が必要です。スマホでアップロードするだけで、最短翌営業日には開設完了します。

ステップ3:NISA口座の開設申請を行う

証券総合口座と同時に「NISA口座も同時申込」にチェックを入れます。税務署の審査(約1〜2週間)を経て、NISA口座が有効化されます。

ステップ4:「eMAXIS Slim 全世界株式」を検索する

ログイン後、投信検索欄に「eMAXIS Slim 全世界株式」と入力し、「オール・カントリー」を選択します。

ステップ5:積立金額と頻度を設定する

つみたて投資枠を選び、積立金額(100円〜月10万円)と積立頻度(毎月・毎週・毎日)を設定します。初心者は毎月積立が管理しやすく、家計との連動もスムーズです。

設定後は、ほったらかしでOKです。


オルカン vs S&P500:どっちを選ぶ?

💡 答え

1本だけならオルカン推奨です。オルカンは米国比率約63%でS&P500の成長も取り込めます。米国に強気ならS&P500、世界全体に分散したいならオルカンが選択基準(2026年4月時点)。

投資対象の違い

S&P500はアメリカ代表500社のみに投資。オルカンはアメリカを含む世界47カ国に投資します。

比較項目オルカンS&P500
投資対象全世界47カ国・約2,900銘柄アメリカ500銘柄
米国比率約63%100%
信託報酬年0.05775%年0.0814%(eMAXIS Slim)
分散性非常に高い中程度(米国集中)
過去10年の平均リターン(参考)年率約10%年率約13%

※過去のリターンは将来を保証しません。

選び方の判断フロー

オルカンとS&P500の選び分けは、以下の質問に答えていくと整理できます。

判断フロー(独自設計)

  1. 「アメリカが今後も世界経済の中心であり続ける」と確信できますか?
  2. YES → S&P500寄り(米国100%)
  3. NO・分からない → オルカン寄り(世界47カ国分散)
  4. 「新興国の成長も少しは取り込みたい」と思いますか?
  5. YES → オルカン(新興国比率10%が自動で含まれる)
  6. NO → S&P500
  7. 「2本を組み合わせる時間と労力をかけられる」ですか?
  8. YES → オルカン+S&P500の併用も選択肢
  9. NO → 1本で完結するオルカンが無難

NISA研究家リュウとしての見解は、「1本だけなら迷わずオルカン、2本持つならオルカン+S&P500で米国比重を高める」のが合理的、ということです。オルカン1本でも米国比率が63%あるため、米国の成長は十分取り込めます。

S&P500の仕組みそのものを知りたい方はこちら。

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米国ETF(VOO・VTI)で運用したい方はこちら。

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実体験:僕がオルカン中心に切り替えた時の話

オルカンを記事として整理すると「全世界47カ国に1本で投資できる低コスト商品」という綺麗な説明になります。ただ僕自身がオルカンに辿り着くまでには、もう少し遠回りした経緯がありました。

新卒社会人になった2017年、書店で見つけた『はじめての人のための3000円投資生活』をきっかけに月3,000円から積立を始めると決めた時、最初に悩んだのは「どこで口座を開くか」でした。身近な選択肢は3つあって、給与振込口座のあるメガバンク・地元の郵便局・そしてネット証券(SBI/楽天)。当時20代前半の僕にとっては、給与振込のある銀行で開くのが一番楽に思えたんです。

ただ、銀行や郵便局の窓口に相談しに行ったことはありません。本で先に基本を仕込んでから動くタイプだったので、窓口は最初から選択肢に入っていなかった、というのが正直なところです。本に書いてあったのは「年0.2%以下の低コストインデックスファンドを選べ」という一行だけ。当時の銀行・郵便局の窓口商品は信託報酬1〜2%のアクティブファンド中心、と本で確認していたので、選んだのはネット証券のSBI証券でした。

そこから9年積み立ててきて、ファンド側も少しずつ切り替わっています。最初に積み立てていたのはS&P500でした。当時はまだ「オルカン」という言葉をあまり耳にしなかったんです。2023年頃になってオルカンという名前を頻繁に見かけるようになり、「アメリカ一本よりも世界全体を持った方が分散になる」という考えに同意できたタイミングで、積立額の半分をオルカンに切り替えました。今でも両方持っていますが、新規の積立はオルカン側が中心です。

後から振り返って思うのは、最初の口座を銀行や郵便局で開いていたら、月3,000円→月20万円までの積立額アップは絶対にできなかった、ということです。窓口の手数料が積み立ての複利を確実に削っていたはずですし、何より「自分で調べて自分で決める」習慣がつかなかったからです。オルカンへの切り替え判断も、本やネットで情報を集めて自分で考える素地がなければできなかったと思います。

読者の方には、もし今銀行や郵便局でNISAを開こうか迷っているなら、まずネット証券のサイトを30分眺めてからもう一度考えてほしい、と伝えたいです。最初の選択は、9年後の積立額に思っているより大きく効いてきます。


オルカンに関するよくある質問(FAQ)

💡 答え

オルカンへのよくある疑問はリスク・S&P500併用・つみたて枠/成長枠の使い分け・売却タイミング・乗り換えの5系統。元本割れリスクはありますが過去20年積立では負けがほぼゼロというデータがあります(出典:金融庁)。

Q1. オルカンはリスクがないのですか?

A. いいえ、元本割れリスクはあります。ただし47カ国に分散されているため、個別株と比べて値動きはマイルドです。2008年のリーマンショックでは世界株は一時約50%下落しましたが、約5年で元の水準を回復しました。金融庁の資料でも、全世界株式に20年以上積立した場合、過去データ上は元本割れ確率がほぼゼロという結果が出ています(出典:金融庁)。

Q2. オルカンとS&P500、両方買ってもいいですか?

A. 問題ありません。ただしオルカンの約63%は米国株なので、両方買うと米国比重が80%前後まで高まる点は意識してください。「米国に厚く、新興国も残したい」という方には合理的な組み合わせです。

Q3. 新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠、どちらで買うべき?

A. つみたて投資枠が基本です。信託報酬が安く、長期積立に向くオルカンはつみたて投資枠の対象商品です。年間120万円の枠を使い切った上で、さらに追加で買いたい場合は成長投資枠(年間240万円)でも購入できます。

Q4. オルカンはいつ売ればいいですか?

A. 原則は「必要になった時に必要な分だけ」です。教育資金・住宅資金・老後資金など、使う目的が発生したタイミングで部分売却します。NISAは非課税で売買できるため、一括売却より取り崩しながら運用を続ける方が複利効果を長く享受できます。

Q5. オルカンから途中で他のファンドに変えたくなったら?

A. 売却して他商品を買い直せば可能ですが、非課税枠の再利用は翌年になります。頻繁な乗り換えは複利効果を損なうため、「この1本でいく」と決めて20年以上持ち続けるほうが合理的です。

Q6. 売却してから現金が手元に届くまで何日かかりますか?

A. 投資信託の売却は、約定日から起算しておおよそ4〜5営業日後に受渡(現金化)されます。土日祝を挟むと体感1週間ほどかかるため、急に現金が必要な用途には向きません。教育資金・住宅頭金などは、必要時期の少なくとも1〜2週間前に売却注文を入れておくと安心です。

Q7. 証券会社を途中で変更したくなった場合、オルカンはどうなりますか?

A. NISA口座は年単位で金融機関を変更可能です。変更した翌年以降は新しい証券会社でオルカンを買い増せます。すでに保有している分は元の証券会社に置いたままにするか、課税口座に払い出して買い直すかの選択になります。乗り換えに伴って非課税枠を消費する点は要注意です。

おすすめのインデックスファンドをもっと知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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まとめ:オルカンはNISA初心者の最適解

オルカンの要点を振り返ります。

  • 全世界47カ国・約2,900銘柄に1本で分散投資できる
  • 信託報酬は年0.05775%と業界最低水準
  • 純資産総額5兆円超、日本トップクラスの規模
  • 100円から積立可能、NISAなら利益が非課税
  • 米国比率63%でS&P500の成長も取り込める
  • リバランスが自動化されているため、長期で「途中で降りない」設計

NISA研究家リュウとしての見解は、「何を買えばいいか迷ったら、まずオルカンを月1万円から始める」のが最も失敗しにくい選択、ということです。制度の非課税メリットを最大化できるのは、早く始めて長く続けた人だからです。

口座開設がまだの方は、NISA積立設定数No.1のSBI証券から始めるのがスムーズです。


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