全世界株式ファンド3本を徹底比較|eMAXIS Slim・SBI-V・楽天オールカントリーどれを選ぶ?

「eMAXIS Slim、SBI-V、楽天オールカントリーの全世界株式ファンド3本を比較するアイキャッチ画像」

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新NISAのつみたて投資枠で「全世界株式ファンド」を選ぼうとしたとき、こんな疑問が浮かびませんか?

「オルカン(eMAXIS Slim)がいいって聞くけど、SBI-Vや楽天オールカントリーとどう違うの?」
「信託報酬が一番安いのはどれ?」
「結局どれを買えばいいの?」

今回は、全世界株式ファンドの代表格3本を初心者向けにわかりやすく比較します。信託報酬・純資産・運用指数の違いを一つひとつ丁寧に整理しますので、ぜひ最後までお読みください。


目次

全世界株式ファンドとは?まず基本を押さえよう

全世界株式ファンドの仕組み

「全世界株式ファンド」とは、日本を含む世界中の株式に幅広く分散投資できる投資信託のことです。1本買うだけで、アメリカ・日本・ヨーロッパ・新興国など数千社の株式に自動的に分散投資できるのが最大の特徴です。

たとえばeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)であれば、Apple・Microsoft・Amazonといったアメリカの大企業から、トヨタ・ソニーなど日本企業、さらには中国・インドの成長企業まで、約2,700銘柄に一括投資できます。

個別株投資は「どの会社を選ぶか」を自分で判断する必要がありますが、全世界株式ファンドは世界経済全体の成長に乗るイメージで、投資初心者の方でも取り組みやすい仕組みです。

NISAで全世界株式ファンドを選ぶメリット

新NISAのつみたて投資枠では、金融庁が定めた基準を満たした低コストのインデックスファンドのみが対象となっています。今回ご紹介する3本はすべてつみたて投資枠の対象商品です。

NISAで全世界株式ファンドを積立てるメリットは大きく3つあります。まず、運用益が非課税になる点です。通常、投資の利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座内では非課税です。次に、低コストで世界分散ができる点。そして、毎月一定額を自動的に積み立てることで、相場の上げ下げに感情的になりにくくなる点も挙げられます。

新NISAの積立投資枠と成長投資枠の違いについて書いた記事「新NISAの積立投資枠と成長投資枠の違いをわかりやすく解説【2026年最新】」もぜひ参考にしてみてください。

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3本のファンドを基本スペックで比較

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の特徴

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する全世界株式ファンドの代名詞的存在です。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)という指数に連動することを目指しており、先進国23カ国・新興国24カ国の計47カ国、約2,700銘柄に投資します。

2018年10月の設定以来、純資産総額は約10.3兆円(2026年4月時点、楽天証券公式データより)と、国内投資信託で最大規模を誇ります。これだけ多くの投資家に選ばれている信頼感は、初心者の方にとっても安心材料の一つと言えるでしょう。

SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドの特徴

SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド(SBI-V 全世界株式)は、SBIアセットマネジメントが運用するファンドです。「V」はバンガード社を指し、世界最大級のETF(上場投資信託)プロバイダーであるバンガード社の「VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)」を通じて投資します。

連動する指数はFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスで、eMAXISや楽天が採用するMSCI ACWIとは異なります。最大の特徴は銘柄数の多さで、大型株から小型株まで含む約9,000銘柄以上(※FTSEデータより)をカバーしており、3本の中で最も幅広い分散投資が可能です。

純資産総額は約7,050億円(2026年4月時点、日本経済新聞データより)です。

楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンドの特徴

楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド(楽天オルカン)は、楽天投信投資顧問が2023年10月に設定した比較的新しいファンドです。

eMAXIS Slimと同じくMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動しており、投資する銘柄の構成はほぼ同一です。楽天証券で積み立てると楽天ポイントが付与される点が、楽天ユーザーにとって大きな魅力です。

純資産総額は約7,172億円(2026年3月時点、楽天投信投資顧問公式データより)で、2023年設定ながら急速に残高を積み上げています。


信託報酬・コストを徹底比較

3ファンドの信託報酬を一覧で確認

信託報酬とは、ファンドを保有している間、毎年かかる管理費用のことです。たとえば信託報酬0.1%のファンドに100万円を投資すると、1年間で約1,000円のコストが自動的に差し引かれます。

以下の表で3本のファンドのコストを比較してみましょう。

ファンド名信託報酬(年率・税込)連動指数設定日
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)0.05775%MSCI ACWI2018年10月
SBI・V・全世界株式0.1338%程度FTSEグローバル・オールキャップ2022年1月
楽天・プラス・オールカントリー0.0561%MSCI ACWI2023年10月

※信託報酬は2026年4月時点の公式情報をもとに記載しています(eMAXIS Slim:三菱UFJアセットマネジメント公式、SBI-V:SBIアセットマネジメント公式、楽天:楽天投信投資顧問公式)。今後変更される場合があります。

コストだけを見ると、楽天オルカン(0.0561%)> eMAXIS Slim(0.05775%)> SBI-V(0.1338%程度)の順で安くなっています。ただし、楽天とeMAXISの差はわずか0.00165%であり、100万円投資しても年間約16円の差にしかなりません。

長期積立でコスト差はどれだけ影響するか

信託報酬の差は小さく見えますが、長期積立では積み重なります。以下はあくまでも計算上の参考値です。

月3万円を30年間積み立て、年5%の運用リターンを仮定した場合(※実際の運用結果を保証するものではありません)、信託報酬の違いによる手取り額の差は次のように試算されます。

楽天オルカン(0.0561%)と SBI-V(0.1338%程度)では、差が約0.078%あります。この差が30年間積み重なると、最終的な資産額に数十万円規模の違いが生じる可能性があります。

一方、楽天オルカンとeMAXIS Slim の差(0.00165%)は、同じ条件でも数千円程度の差にとどまると言われています。つまり、コスト差で選ぶなら楽天とeMAXISはほぼ同等、SBI-Vは若干コスト高という理解でよいでしょう。


純資産総額・指数・運用実績を比較

純資産総額の違い

純資産総額は、そのファンドに集まっているお金の合計額です。規模が大きいほど運用が安定しやすく、「繰上償還(ファンドが途中で終了してしまうリスク)」の可能性が低くなると言われています。

ファンド名純資産総額(概算)時点
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)約10.3兆円2026年4月
SBI・V・全世界株式約7,050億円2026年4月
楽天・プラス・オールカントリー約7,172億円2026年3月

※各社公式データ・日本経済新聞データをもとに記載。

eMAXIS Slim オルカンは他の2本と比べて規模が桁違いに大きく、国内投資信託で最大規模と言われています。設定から約7年が経過しており、安定感という点では頭一つ抜けた存在です。

楽天オルカンとSBI-V全世界株式はどちらも7,000億円台で拮抗していますが、楽天オルカンは設定から2年半ほどで急速に残高を伸ばしており、今後の成長が期待されています。

連動指数の違いとは

3本のうち、eMAXIS SlimとSBI-Vで異なる点として「追いかけている指数(ベンチマーク)が違う」という点があります。

MSCI ACWI(eMAXIS Slim・楽天オルカンが採用)は、世界の大型株・中型株を中心とした約2,700銘柄で構成されています。時価総額の大きな企業が中心となるため、安定感があると言われています。

FTSEグローバル・オールキャップ(SBI-Vが採用)は、大型・中型株に加えて小型株も含む約9,000銘柄以上で構成されており、より細かい分散が可能です。小型株は成長ポテンシャルが高い反面、値動きも大きくなる傾向があります。

どちらが優れているという話ではなく、「多少なりとも小型株もカバーしたい」という方にはSBI-V、「シンプルに世界の主要企業に投資したい」という方にはeMAXIS SlimまたはレートACが向いていると言えるでしょう。

運用実績の比較

eMAXIS Slim オルカンは2018年設定のため、コロナショック(2020年)や2022年の世界的な株安なども経験した実績があります。その都度一時的に基準価額は下落しましたが、長期的には右肩上がりの傾向と言われています。

楽天オルカンは2023年10月設定と新しいため、長期実績はまだ限られています。ただし、eMAXIS Slimと同じ指数に連動しているため、同等のパフォーマンスが期待されています。

SBI-V 全世界株式は連動する指数がFTSEグローバル・オールキャップのため、eMAXISや楽天とは構成銘柄が若干異なります。小型株を含む分、指数の動きに若干の違いが生じることがあると言われています。

なお、過去の運用実績は将来の成果を保証するものではありません。

オルカンとS&P500を比較した記事「オルカンとS&P500どっちを選ぶ?NISAで迷ったときの考え方」もぜひ参考にしてみてください。

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利用する証券会社で選ぶ

実は、使っている証券会社によって、選ぶファンドが変わることがあります。

SBI証券をメインに使っている方は、eMAXIS SlimもSBI-V全世界株式も購入できます。SBI証券では「三井住友カード」でつみたて設定をするとポイントが貯まるサービスがあるため、どのファンドを選んでもポイント活用の恩恵を受けられます。

楽天証券をメインに使っている方は、楽天オルカンを選ぶと楽天ポイントがもらいやすくなります。楽天クレジットカードでの積立でポイントが付与されるため、コストの若干の差を実質的に逆転できる場合もあります。

どちらの証券会社でも口座開設は無料で、NISA口座も無料で開設できます。

SBI証券と楽天証券を比較した記事「SBI証券と楽天証券どっちがいい?NISAで選ぶならどちらか徹底比較」もぜひ参考にしてみてください。

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コスト・分散度で選ぶ

「とにかくコストを抑えたい」という方には、信託報酬が最も低い楽天オルカン(0.0561%)が選択肢の一つになります。ただし、eMAXIS Slim(0.05775%)との差はわずかです。純資産規模の安心感を重視するならeMAXIS Slim オルカンが無難な選択と言えるでしょう。

「小型株も含めた幅広い分散がしたい」という方にはSBI-V 全世界株式が唯一の選択肢です。約9,000銘柄という銘柄数のカバー率は、3本の中で群を抜いています。ただし信託報酬は0.1438%と他の2本より高めである点は考慮しておきましょう。

初心者には何がおすすめか

投資を始めたばかりの方には、以下の考え方が参考になるかもしれません。

「どこの証券会社でも買えて、信頼感がある」を重視するなら → eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)

「楽天証券を使っていて、楽天ポイントを活用したい」なら → 楽天・プラス・オールカントリー

「小型株まで含めた世界最大規模の分散を求めたい」なら → SBI・V・全世界株式

どれを選んでも全世界に分散投資できる優れたファンドです。コストの差はわずかであり、「選んだら長く続けること」が最も大切だと言われています。まずは少額から始めてみましょう。


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