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結論から言います。既存ジュニアNISA口座は2024年以降、年齢や事由に関係なく非課税で全額払い出しが可能になりました。 子どもが18歳になる年の12月31日までは継続管理勘定で非課税保有を続けられ、その後は課税口座へ自動移管されます(金融庁「ジュニアNISAについて」)。
ジュニアNISAは2023年12月末で新規受付が終了済みで、現在は新規開設できません。既存口座を持っている世帯は「18歳まで運用継続」「早めに売却して子どもの教育費に使う」「親の新NISAで親自身の資金を運用する」の3つの動き方から選ぶことになります。
NISA研究家リュウとしての見解は、「18歳到達まで10年以上ある世帯は原則ホールド、5年以内に教育費が必要な世帯は計画的売却→子ども本人の教育資金として直接使う、の二段運用が手堅い」ということです。並行して親自身の新NISA枠(生涯1,800万円)で教育資金の上乗せを設計するのが現実解になります。
この記事では以下がわかります。
- 既存ジュニアNISA口座の払い出し・課税ルール(2024年以降の変更点)
- ジュニアNISAの資金を動かすときの3択判断フロー
- 2027年1月開始予定の「こどもNISA」とジュニアNISA・親の新NISAの3者比較
- 子の教育資金を夫婦・家族単位で設計する具体ステップ
ジュニアNISAは2023年に終了した?今後どうなる?
ジュニアNISAは2023年12月末で新規受付終了。既存口座は子が18歳の年末まで非課税保有が可能で、2024年以降は年齢を問わず非課税で全額払い出しできます(金融庁)。
ジュニアNISAは0〜17歳の未成年を対象にした非課税投資制度で、正式名称は未成年者少額投資非課税制度でした。2023年12月末をもって新規口座開設の受付が終了しており、2026年5月時点で新たにジュニアNISAを始めることはできません(金融庁「ジュニアNISAについて」 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/junior/overview/index.html )。
年間の投資上限額は80万円で、運用益や配当金が非課税になる仕組みでした。口座は子ども1人につき1口座まで、親や祖父母などが代わりに運用する形で開設されたケースが大半です。
新規受付は終了しましたが、既存口座そのものが消えたわけではありません。すでに開設済みの口座は、子どもが18歳になる年の12月末まで「継続管理勘定」と呼ばれる枠に自動的に移管され、非課税のまま運用を続けられる仕組みになっています。
つまり、現状は以下の整理になります。
- 新規開設:不可(2023年12月末で終了済み)
- 既存口座の運用継続:可能(子が18歳になる年の12月末まで非課税)
- 既存口座からの払い出し:2024年以降はいつでも非課税で可能
既存ジュニアNISA口座の払い出し・課税ルール
2024年以降は子の年齢を問わず、保有資産の全額を非課税で払い出せます。18歳の年末以降は課税口座へ自動移管され、その後の値上がり益は20.315%課税対象です。
2024年からは「いつでも非課税で払い出し可能」に変更
制度終了前は「18歳到達前に払い出すと過去の運用益にさかのぼって課税される」という厳しいルールがありました。これが2024年1月以降は撤廃され、子どもの年齢を問わず、いつ売却しても運用益は非課税になっています(金融庁「ジュニアNISAについて」)。
ポイントは「年齢や事由に関係なく」という点で、災害等の特別な事情も不要です。教育費・住宅資金・急な出費など、用途を問わず全額を非課税で引き出せます。
18歳の年末以降は「特定口座へ自動移管」に注意
非課税で保有できるのは子どもが18歳になる年の12月31日までです。その翌年1月1日時点で評価額が「取得価額」として引き継がれ、課税口座(特定口座が標準)へ自動移管されます。
ここでの落とし穴が2つあります。
- 移管後に発生する値上がり益・配当金は課税対象(20.315%)になります
- 移管時の評価額が新しい取得価額になるため、元の購入価格より上がっていれば「値上がり分は非課税で確定」、下がっていれば「下落後の金額が取得価額」となり、その後戻っても元本までは課税対象扱いになります
つまり、18歳到達時点で大きな含み損が出ている場合は、移管前に一度売却して損失を確定させる判断もあります。市場環境と含み損益のバランスを見て、18歳の年の夏〜秋頃には出口判断をしておくと安心です。
子ども名義の課税口座に残った後の申告関係
自動移管後に配当金・売却益が発生した場合、子ども名義の特定口座(源泉徴収あり)であれば原則確定申告は不要です。確定申告をしない限り、どれだけ利益が出ても合計所得金額には含まれないため、親の扶養(扶養控除)から外れることはありません。
ただし、損失の損益通算などの目的で「あえて確定申告をした場合」のみ合計所得金額に算入され、48万円を超えると扶養から外れるため注意が必要です。教育費として大きく売却する年は、親の税務面への波及も含めて税理士またはFPに一度確認しておくのが確実です。
ジュニアNISA資金を動かす具体手順|3択判断フロー
「教育費発生まで何年か」で動き方が決まります。10年以上=ホールド/5〜10年=部分売却検討/5年未満=計画的売却→子の教育費へ直接充当が基本線です。
教育費発生までの年数で動き方が決まる
「子どもがあと何年で教育費を使うか」によって、最適な動き方は変わります。目安は次のとおりです。
| 教育費発生までの年数 | 推奨アクション |
|---|---|
| 10年以上(未就学〜小学校低学年) | ジュニアNISAで継続運用(ホールド推奨) |
| 5〜10年(小学校高学年〜中学生) | 部分売却を検討。半分を子の預金で元本保全 |
| 5年未満(高校生前後) | 計画的売却→教育費に直接充当 or 預金で元本保全 |
18歳到達まで10年以上ある世帯で相場が急落していない限りは、ジュニアNISAのまま運用継続が王道です。一方、5年以内に教育費が必要になる世帯は、相場変動で必要額を割るリスクを避けるため、早めの段階的売却が安全策になります。
3択判断フロー(独自)
実際の動き方を3択フローで整理しました。
| 判断軸 | A. ホールド | B. 段階売却→子の教育費 | C. 全額売却→子の預金 |
|---|---|---|---|
| 教育費発生までの年数 | 10年以上 | 5〜10年 | 5年未満 or 含み損大 |
| 期待リターン | 高(複利継続) | 中(一部確定) | 低(元本保全優先) |
| 価格変動リスク | 高 | 中 | ほぼゼロ |
| 適した世帯像 | 0〜8歳の子 | 中学生前後の子 | 高校生・受験直前の子 |
| 並行して親がやること | 自分の新NISA枠で上乗せ積立 | 必要額の半分を子の預金へ | 入学金・授業料の前年資金確保 |
親の新NISAで「親自身の資金」を運用する
ジュニアNISAの資金は子ども自身の財産です。親が自分名義の口座に勝手に資金を移し、親のNISAで運用し直す行為は、税務上「子から親への贈与」とみなされる可能性があるため避けてください。年110万円の暦年贈与の基礎控除を超えると贈与税の課税対象になりますし、超えていなくても「名義預金」と認定されるリスクがあります。
親が新NISAで教育資金を上乗せしたい場合は、親自身の給与・事業収入など親自身の資金を原資に新NISA枠で積み立てるのが大原則です。生涯1,800万円・年間360万円の枠は子の人数に関係なく親1人あたりで使えるので、夫婦で口座を持てば最大3,600万円分を非課税運用に回せます。
夫婦単位での非課税枠の活用方法は、以下で詳しく整理しています。

実体験:僕が「教育費は別軸で考える」と決めた時の話
僕には子どもはいませんが、同年代の友人から教育資金の相談を受けることが増えてきました。最初に投げかけられるのは、決まって「子どもの教育資金、全部NISAで増やそうと思ってる」という方針です。気持ちは分かるのですが、僕はいつもひと呼吸置いてから、自分が9年の積立で固まった結論を伝えるようにしています。
その結論を作ったのは、20代で読んだ投資の本3冊です。最初に手に取った『はじめての人のための3000円投資生活』で「少額×長期×インデックス」を学び、次の『JUST KEEP BUYING』で「相場を読まずにとにかく買い続ける」軸が固まりました。3冊目の『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』では、配当を生む大型株の長期保有という別の選択肢も知りました。9年積立を続けて毎月の入金力を月3,000円から月20万円まで引き上げてこられたのは、この3冊で「長期で勝つお金」の輪郭が見えていたからです。
ただ、書籍を読み込むほど痛感したのは、「使う時期が決まっているお金は、長期で勝つお金とは別軸で管理しないと崩れる」という前提でした。教育費は「いつ・いくら必要か」がほぼ確定しているお金です。入試直前の月に相場が30%下落していて、必要な金額を取り崩せない事態は想像するだけでつらいものがあります。「とにかく買い続ける」軸が効くのは、運用期間の終端を自分で動かせるお金だけなのです。
ここから僕は、教育資金は「確定枠(預金・学資保険・国債で元本保全)」と「運用枠(NISA・iDeCoで時間を味方にする)」の二段構えで考えるようにしています。先の友人にも「使う5年前くらいから順に元本確定枠へ移していく前提なら賛成」と返しています。長期積立の思想と、出口の決まったお金の管理は、同じ口座の中でも分けて設計したほうが結果的に穏当だ、というのが9年越しの実感です。
2027年開始予定のこどもNISAとの違い|3者比較表
2027年1月に「こどもNISA」が新設予定(報道ベース・法案化未確定)。年間60万円・つみたて方式・18歳で通常NISAへ自動移行が想定されており、ジュニアNISAとは別枠扱いの見込みです。
こどもNISA(2027年〜予定)の制度設計
報道や税制改正議論では、2027年1月に「こどもNISA」を新設する方向で検討が進んでいます。0〜17歳の子ども名義で非課税投資ができる制度が、ジュニアNISA終了から3年のブランクを経て再開する形になる見込みです。ただし2026年5月時点では正式法案化が完了しておらず、最終的な制度設計は今後の国会審議で確定します。本記事の数字は報道ベースの見込み値として参照してください。
3者比較表(独自整理)
既存ジュニアNISA保有者が今後取り得る非課税運用の選択肢を、3者で比較します。
| 項目 | ジュニアNISA(旧・終了) | こどもNISA(2027年〜予定) | 親の新NISA活用 |
|---|---|---|---|
| 新規口座開設 | 2023年末で終了 | 2027年1月〜予定 | 既に可能(恒久化) |
| 名義 | 子ども | 子ども | 親 |
| 年間非課税枠 | 80万円(終了済み) | 60万円(予定) | 360万円 |
| 生涯投資枠 | 上限なし(年80万×保有年数) | 600万円(予定) | 1,800万円 |
| 投資方法 | 一括・積立どちらも可 | つみたてのみ(予定) | 一括・積立どちらも可 |
| 途中引き出し | 2024年以降は非課税で可能 | 可能(予定) | 売却枠は翌年復活 |
| 18歳到達時の扱い | 課税口座へ自動移管 | 通常NISAへ自動移行(予定) | 該当なし |
| 教育資金との相性 | 既存口座を活かす形 | 新規枠として追加可能 | 親の余剰資金を投入 |
こどもNISA最大の進化点は、18歳到達時に通常NISAへ自動移行する設計(予定)です。ジュニアNISAでは成人後に課税口座へ移管される制約がありましたが、こどもNISAでは18歳以降も非課税での運用が継続できる見通しになっています。
既存ジュニアNISA保有者にとっての位置付け
報道ベースの情報では、ジュニアNISA保有資産をこどもNISAへロールオーバー(資産移管)する仕組みは盛り込まれていません。つまり、ジュニアNISAは18歳到達まで非課税保有、こどもNISAは新規開設・別枠という二本立てになる見込みです。
2027年以降にこどもNISA口座を開設する場合も、ジュニアNISA口座は別口座として18歳まで運用継続できます。世帯の資金余力があるなら、ジュニアNISAはホールド、こどもNISAは追加の積立枠として新規活用という使い分けが可能です。
こどもNISAの詳細な制度設計・親が2027年1月までにやっておく準備は、以下で詳しく解説しています。

夫婦・家族単位で子の資産形成を設計する
児童手当を投資原資に組み込む
2024年10月の拡充で、児童手当は所得制限が撤廃され、対象が高校生年代(18歳に達する日以後の最初の3月31日まで)まで延長されました。支給額は次のとおりです(こども家庭庁「児童手当」 https://www.cfa.go.jp/policies/kokoseido/jidouteate )。
| 児童の年齢 | 第1子・第2子 | 第3子以降 |
|---|---|---|
| 3歳未満 | 月15,000円 | 月30,000円 |
| 3歳以上〜高校生年代 | 月10,000円 | 月30,000円 |
第1子の場合、0〜18歳でトータル約234万円が支給されます(3歳未満36ヶ月×1.5万円+3歳以降約180ヶ月×1万円=234万円)。この児童手当を生活費に流さず、親の新NISAで積立に回す設計にできれば、教育資金の確定原資が運用益分だけ厚くなります。
配偶者の新NISAも教育資金の受け皿として活用
子ども1人あたりの大学進学費用は国公立で約500万円、私立文系で約700万円が目安です。これを親1人のNISA枠だけで積み立てるのは金額的に厳しい世帯も多いです。
配偶者の新NISA口座も合わせて活用すれば、夫婦2人で年間720万円(つみたて投資枠だけで240万円)の非課税枠が使えます。専業主婦・パート主婦(主夫)の方でもNISA口座は開設可能で、配偶者の収入から積み立てる運用ができます。
夫婦単位の積立戦略は、以下で詳しく整理しています。

ポートフォリオは「使う時期」で分ける
教育資金準備で最も大事なのは、使う時期に合わせて資産配分を変えることです。0〜10歳は株式比率高め、10〜15歳で徐々にバランス型へシフト、15歳以降は元本確定枠へ移していく、というグライドパスが基本形になります。
ポートフォリオ設計の具体的な作り方は、以下で解説しています。

月2万円のつみたて投資で18年運用した場合のシミュレーションも、教育資金準備の感覚を掴むのに役立ちます。

ジュニアNISA・こどもNISAに関するよくある質問
Q1. ジュニアNISAの口座を今から新規開設できますか?
いいえ、できません。ジュニアNISAは2023年12月末で新規受付が終了しています。2027年1月開始予定の「こどもNISA」(仮称・法案化未確定)まで、子ども名義での非課税口座は新規開設できない状況が続きます。
Q2. 既存のジュニアNISA口座のお金を、いつでも全額引き出せますか?
はい、2024年1月以降は年齢や事由を問わず非課税で全額払い出し可能です。災害等の特別な事情も不要で、教育費・住宅資金・急な出費など用途を問わず引き出せます。
Q3. ジュニアNISAの資金を、親の新NISAに移して運用してもいいですか?
おすすめしません。ジュニアNISAの資金は「子どもの財産」であり、親名義の口座に移して運用すると税務上「子から親への贈与」とみなされる可能性があります。年110万円の基礎控除を超えると贈与税の対象になり、超えなくても「名義預金」と認定されるリスクがあります。親が新NISAで教育資金を準備したい場合は、親自身の給与・事業収入を原資に親の新NISA枠で積み立ててください。
Q4. 子どもが18歳になった後、ジュニアNISAの資金はどうなりますか?
18歳になる年の12月31日までは継続管理勘定で非課税保有が可能です。翌年1月1日に課税口座(特定口座が標準)へ自動移管され、その後の値上がり益・配当金は20.315%の課税対象になります。移管時点で含み損が出ている場合は、移管前に一度売却して損失を確定させる選択肢もあります。
Q5. 2027年のこどもNISAは、ジュニアNISAと併用できますか?
報道ベースの情報では、ジュニアNISA保有資産をこどもNISAへロールオーバーする仕組みは盛り込まれていません。両者は別枠扱いになる見込みで、ジュニアNISAは18歳まで非課税保有、こどもNISAは新規開設・別枠という二本立てで運用できる見通しです。
Q6. 児童手当をそのままNISAで運用するには、どうすればいいですか?
児童手当は子ども名義の口座に振り込むのが原則ですが、生活費として使わず、親が新NISA口座で積立に回すという運用も多くの世帯で行われています。重要なのは「親自身の資金として、親の新NISA枠で運用する」位置付けにすることです。子どもの口座へ移して親が管理する形は、贈与税の論点が発生するため避けてください。
まとめ|18歳までのロードマップで迷わず動く
既存ジュニアNISA口座の出口戦略のポイントを振り返ります。
- 2024年以降はいつでも非課税で払い出し可能(年齢制限・事由制限ともに撤廃済み)
- 非課税保有は子どもが18歳になる年の12月末まで。その後は特定口座へ自動移管
- 移管時に含み損が出ている場合は移管前に売却して損失確定を検討
- 親NISAは親自身の資金で運用が大原則。子の資金を移すと贈与税論点が発生
- 2027年1月のこどもNISA開始後は、ジュニアNISA保有分とは別枠で追加運用可能(予定)
教育費の発生タイミング(18歳時点、または大学在学中)から逆算して、5年以内なら計画的売却、10年以上あるならホールドが基本線です。夫婦の新NISA・児童手当・学資保険・預金とのバランスを取りながら、世帯の教育資金ロードマップを組み立ててください。
親の新NISA口座をこれから整えたい方は、商品数・クレカ積立・アプリの使いやすさのバランスが良いSBI証券からのスタートが手堅い選択です。
>> 【無料】SBI証券でNISA口座を開設する(公式サイトへ)当サイト「NISAはじめてガイド」では、投資に関する情報を正確にお届けするよう努めていますが、投資には元本割れのリスクがあります。掲載内容は投資を推奨するものではありません。詳しくは免責事項をご確認ください。

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