NISA研究家リュウが9年で犯した「失敗3選」|信用取引で1,000万円失った話まで全公開【実体験】

NISA研究家リュウが9年で犯した「失敗3選」|信用取引で1,000万円失った話まで全公開【実体験】

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結論から言います。NISAを9年続けてきた僕(リュウ)は、月3,000円→月15万円の積立に育てるまでに、初心者期の含み損ウォッチ・コロナショックでの迷い・そして2026年の信用取引で約1,000万円を失った大失敗まで、3つの失敗を経験しています。

本記事では、2017年4月の一般NISAデビューから2026年現在までの9年間で、僕自身が実際にやらかした3つの失敗を赤裸々に公開します。3つ目は9年続けた今年(2026年)に起きた最新・最大の失敗です。金額の大きさから目を逸らしたくなりましたが、同じ轍を踏む読者を1人でも減らしたい一心で残します。

NISA研究家リュウとしての見解は、失敗の大きさそのものより「自分の性格に合わないスタイルに手を出したこと」が根因だったということです。NISAのインデックス積立一本なら起きなかった失敗が、NISAの外に出た瞬間に起きる。これが9年分の学びです。

この記事では以下がわかります。

  • 僕がNISA9年運用で実際にやらかした失敗3件(うち1件は2026年最新)のリアル
  • それぞれの失敗から何を学び、どう行動を変えたか
  • NISAの外に手を出すと何が起きるか(実損1,000万円の実例)
  • 同じ失敗を避けるための「リュウ式3ステップ」

目次

失敗エピソード①:毎日アプリを開いて含み損を見続けた(※今も毎日見ています)

何をやらかしたか

2017年4月、新卒社会人20歳で一般NISAデビューした直後の僕は、朝起きた瞬間・昼休み・夜寝る前に証券口座を開いて評価額の上下をチェックしていました。積立額は月3,000円。金額で言えば1日数十円の変動なのに、含み損が出た日は「このまま減り続けたらどうしよう」と本気で不安になっていたのです。

含み損が2万円ほどになった時期には、本気で積立額を減らそうか止めようかと悩んだこともあります。月3,000円の積立で「減ったら全部なくなる」と心配していたのは今思えば滑稽ですが、「元本保証じゃない」という事実に心が追いついていませんでした。

始めたての1〜2年が一番きつかった時期です。心の中では常に「減るのが怖い」と「もっと積み立てたい」が綱引きしていて、投資が「楽しみ」ではなく「心配の種」になっていました。

何を学んだか

短期変動は長期インデックス投資にとってノイズでしかないということ。月3,000円の積立で1日の評価額の上下に一喜一憂しても、20年後のリターンには何の影響も与えません。むしろ感情に振り回されて積立を減らす・止める判断をしてしまうことが、最大のリスクです。

行動経済学でも「損失回避バイアス」という言葉があり、人は利益を得る喜びよりも、同額の損失を受ける痛みを約2倍強く感じると知られています(出典:カーネマン『ファスト&スロー』)。毎日アプリを開く行為は、このバイアスに自ら火をつける行為だったのです。

どう行動を変えたか(正直に告白)

ここで読者のあなたに正直に書いておきたいことがあります。「毎日見てしまう癖」は、9年経った今も続いています。現在でも僕は、毎日スマホで証券口座アプリを開いて相場をチェックしています。

ただし当時と決定的に違うのは、評価額の上下で感情が揺れなくなったことです。9年間の積立で「相場は日々上げ下げしても長期では右肩上がりに戻ってくる」を身体で覚えてしまったので、含み損の日も「今月は安く買える分が多いな」くらいで止まります。

だからこそ、読者のあなたには僕と同じスタイルを絶対に勧めません。9年という時間が感情のフィルターを作ってくれたから、今の僕は毎日見ても平気なだけです。始めたての時期にこの真似をすると、月3,000円の含み損で積立を止めたくなる——当時の僕がまさにそうでした。

初心者の最適解は「ほぼ放置」。積立を自動化して、確認は月1回の”記録係”として月末に1度開くくらいで十分です。見ることを楽しめるようになるのは、短期変動に感情が動かなくなってから。順番を逆にすると、見ることで判断を誤り、積立を止めるきっかけを自分から作ってしまいます。

NISAへの不安の正体を「元本割れリスク」の観点で整理した記事もあわせてどうぞ。

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失敗エピソード②:2020年コロナショックで「積立を止めようか」と本気で迷った

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何をやらかしたか

投資を始めて約3年目の2020年3月、初めて本格的な下落相場であるコロナショックに遭遇しました。つみたてNISAに切り替えてから約2年、SBI証券で月3,000円スタートから少しずつ積立額を増やしていた時期です。

相場が数週間で一気に落ちていくのを見て、正直に告白すると心はかなり揺れました。ニュースでは「リーマンショック以来の急落」「いつまで下がるかわからない」という見出しが毎日流れ、SNSでは「積立を一時停止した」という投稿が目に入り、僕も積み立てを一旦やめようかと本気で迷いました。

結果的に積立は止めませんでした。ただ「止めなかった」というより、止めるという選択肢を実行する前に相場が戻り始めて、気づいたら普通に積み立てを続けていたというのが正確です。当時はサラリーマンをしながら副業もしており、相場を気にする機会が少なかったのが結果的に幸いしました。

何を学んだか

本で読んで頭では分かっていた「暴落時こそドルコスト平均法の真価が出る」を、初めて実感として受け取れた局面でした。相場が下がっている時こそ、同じ金額で多くの口数を買える。コロナ後に相場が長期で上げていったので、2020年3月〜6月に安値で買った口数が、数年後の僕のリターンを底上げしてくれたわけです。

ただし、これを「美談」として語るつもりはありません。AI生成の記事やInstagramでよく見かける「冷静に暴落を乗り越えました」という綺麗事は、実際の投資家の心情を反映していないと感じます。僕も冷静ではなかったし、止めかけた。次に暴落が来たとき、僕が冷静でいられる保証もありません。

暴落時の正直な心境(リュウ体験談)

読者のあなたに伝えたいのは、「暴落時に僕も冷静ではいられない。でも『止める前に相場が動くことがある』『長期で見れば過去の暴落は全て回復してきた』という事実だけは頭に入れておいてほしい」ということです。止めたくなったら、行動する前に一晩寝る。これだけで撤退リスクは大きく下がります。

どう行動を変えたか

コロナショック後、僕は「暴落時ルール」を自分で明文化しました。ルールは3つだけです。

  1. 積立設定はSBI証券の自動積立のまま触らない
  2. アプリは毎日開いてもよいが、積立設定には触らない
  3. 止めたくなったら、行動する前に1週間寝かせる

このルールのおかげで、2022年の米国株調整局面も、2024年の急落局面も、積立を継続できました。

中盤でおすすめしたいのがSBI証券です。僕も2017年から9年間メイン口座として使っており、クレカ積立のポイント還元も取りこぼしがありません。初心者から9年継続組まで、万人に勧められる数少ない証券会社です。

SBI証券のNISA口座開設手順や、クレカ積立設定の詳細は別記事で解説しています。

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何をやらかしたか

ここからは2026年に入ってからの最新失敗です。結論から書くと、NISA口座ではなく特定口座の信用取引で、約1,000万円を失いました。

9年積立を続けて資産もそれなりに育ってきた、相場観も付いてきた——と自分を過信したのが発端でした。「NISAのインデックス積立一本では物足りない」「レバレッジをかければ早く増やせる」という、典型的な中級者の慢心です。レバレッジをかけて買い建てたタイミングで相場が大きく下落。追証すれすれまで含み損が膨らみ、強制決済を避けるために自分で売却。結果として約1,000万円の実損を出しました。

強調しておきたいのは、信用取引はそもそもNISA口座では不可能という点です。なのでNISAの積立自体は1円も止まっていませんし、NISA口座の評価額も減っていません。ただ、特定口座での信用取引で約1,000万円が消えた事実は、機会損失ではなく純粋な実損として重い授業料になりました。

何を学んだか

現物インデックスの積立と、レバレッジをかけた信用取引は全くの別物だと痛感しました。レバレッジは数字上の上下動を2倍・3倍に増幅するだけでなく、追証という強制決済ラインが存在します。つまり「長期で見れば戻る」という積立投資の教科書の理屈が、信用取引の世界では通用しないのです。追証まで耐えられず売却した瞬間に、損失は確定してしまいます。

「NISAで9年続けたから相場が読める」という思い込みは、単なる慢心でした。インデックス積立の本質は「相場を読まずに済む仕組み」であって、相場を読む力が付いたわけではない。この区別ができていなかったのが根本原因です。

もうひとつの学びは、自分の性格に合わないスタイルに手を出してはいけないということ。僕は感情に流されやすい自覚がありながら、感情がダイレクトに損失に反映されるレバレッジ取引を選んでしまった。性格とツールのミスマッチが、最大級の実損を生みました。

どう行動を変えたか

信用取引を完全にゼロにするのではなく(流動性や機動性で使いたい場面もあるため)、信用維持率を常に80%以上キープするルールを明文化しました。

  1. 信用取引の建玉合計は、維持率80%を下回らない範囲に抑える
  2. 建玉を増やす前に、仮に30%下落しても維持率80%を割らないかをシミュレーションする
  3. 維持率が70%まで下がったら、感情を挟まず機械的に建玉を減らす

NISAのインデックス積立は月15万円で従来通り継続。「攻め」(特定口座・信用取引あり)と「守り」(NISA・iDeCo)の口座を完全に分離し、攻めの口座に自分でブレーキラインを引きました。

読者のあなたへ伝えたいこと

この失敗は、「NISAの積立だけ続けていたら起きなかった失敗」です。NISAのインデックス積立の最大の強みは、リターンの高さではなくレバレッジなしで長期に資産が育つ仕組みにあります。

読者の中で「NISAだけじゃ物足りない」と思い始めている方がいたら、僕の約1,000万円の授業料を思い出してほしい。物足りなさは「もっとリスクを取る口実」になりやすいですが、NISAが物足りなく感じるくらい順調に育っているなら、それはNISAが機能している証拠です。攻めに行く前に、一度立ち止まってください。


3つの失敗に共通する「真犯人」はこれだった

9年間を振り返って気づいたのは、3つの失敗に共通する真犯人の存在です。それは一言で言えば「自分のルールがなかったこと」

  • 失敗①:確認頻度のルールがない → 毎日見てしまう(※今も見ているが、初心者は真似禁止)
  • 失敗②:暴落時の対応ルールがない → 止めたくなる
  • 失敗③:レバレッジのブレーキラインがない → 追証すれすれで実損1,000万円

逆に言えば、ルールを先に決めておけば、感情が揺れても行動はブレません。NISAで一番効くのは投資テクニックではなく、自分専用のルールブックを持っているかどうかです。そしてそのルールブックは、NISAの外(信用取引・個別株の短期売買・仮想通貨など)に手を出すときにも必ず持ち込むことが必須です。

リュウ独自データ:失敗3件の「実損・機会損失」試算

僕が3つの失敗で失った金額を、自分自身で試算してみました。

失敗内訳概算金額区分
①毎日見る癖初期の積立額増額の遅れ3年分約43万円機会損失
②暴落時の迷い仮に止めていた場合の3ヶ月分約12万円機会損失
③信用取引2026年の建玉売却による損失約1,000万円実損
合計約1,055万円

③だけ桁が違うのが一目瞭然です。これが「NISAと信用取引の非対称性」の実際の金額感。NISAのインデックス積立で年間15万円増やすのに1年かかる金額を、信用取引では数ヶ月で溶かせます。


失敗を避ける「リュウ式3ステップ」

ここまで読んだあなたに、9年かけて僕が辿り着いた失敗回避の3ステップをお渡しします。

ステップ1:確認頻度を「自分が見ても平気な頻度」から逆算(所要時間:5分)

スマホのカレンダーアプリを開き、毎月末の土曜日に「NISA確認日」を1件登録してください。初心者のうちは、それ以外の日はアプリを開かない。これだけで失敗①は回避できます。

投資歴推奨確認頻度
〜1年月1回(入金日のみ)
1〜3年週1回
3〜5年数日に1回
5年以上で感情が揺れない毎日OK(※僕はここ)

最初は「毎日見たい欲」が出ますが、2ヶ月も続ければ習慣化します。

ステップ2:暴落時ルールを紙に書く(所要時間:10分)

紙でもスマホメモでもよいので、暴落が来たときの自分の行動を3行で書き出す。参考までに僕のルールは以下です。

  1. 積立設定は触らない(自動のまま)
  2. アプリは開いてもよいが、設定に手を出さない
  3. 止めたくなったら1週間寝かせる

書き出すだけで、感情が揺れたときに「ルールを思い出す」だけで済みます。ゼロから判断するより圧倒的に楽です。

ステップ3:NISAの外に出るなら「ブレーキライン」を先に決める(所要時間:30分)

これが一番大事で、失敗③の唯一の再発防止策です。NISAの外(信用取引・レバレッジETF・個別株集中投資・仮想通貨など)に手を出す前に、必ず以下を決めてから始める。

  • 何%下落したら撤退するか(例:信用維持率80%割れで建玉圧縮)
  • 最大投入額の上限(例:総資産の◯%まで)
  • 撤退の判断を「数字」にする(感情の余地をゼロにする)

僕の場合、このブレーキラインを先に引いていなかったせいで約1,000万円失いました。同じ遠回りを、あなたにはしてほしくないです。

出口戦略やリバランスの考え方は、年代別の設計も含めて別記事で解説しています。

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