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「NISAで積立を始めて1〜2年が経ち、なんとなく比率がズレてきた気がする…」「リバランスって聞くけど、NISAでやっても大丈夫なの?」
そんな疑問を持つ方は多いと思います。
リバランスとは、一言でいえば「崩れた資産配分を元の目標に戻す作業」のことです。zを続けるうえで重要なメンテナンスですが、NISAには通常の口座とは異なる独自のルールがあるため、やり方を間違えると非課税枠を無駄にしてしまうリスクがあります。
この記事では、NISAでのリバランスの考え方から、具体的なやり方・注意点まで、投資初心者の方にも分かりやすく解説します。
リバランスとは?まずは基本を理解しよう
なぜ資産配分は崩れるのか
投資を始めた時点でどんなに理想のポートフォリオを組んでも、時間が経つと必ず比率はズレてきます。これは、それぞれの資産(株式・債券・REITなど)の値動きが異なるためです。
たとえば、こんなケースを想像してみてください。
投資開始時(100万円)
- 先進国株ファンド:70万円(70%)
- 国内債券ファンド:30万円(30%)
2年後(相場変動後)
- 先進国株ファンド:90万円(75%)← 株高で増加
- 国内債券ファンド:30万円(25%)← 変化なし
- 合計:120万円
このように、目標だった「70:30」が「75:25」にズレてしまいます。株式の比率が高くなれば、それだけリスクも高まります。このズレを元に戻す作業が「リバランス」です。
リバランスで得られる効果
リバランスには2つの効果があると言われています。
1つ目はリスク管理の維持です。目標の比率を保つことで、当初設計したリスク水準を維持できます。過剰にリスクを取りすぎない運用が続けられます。
2つ目は「高く売って、安く買う」効果です。値上がりした資産を一部売り、値下がりした資産を買い増すことになるため、自然と割安なものを積み増す動きになります。
NISAでリバランスする前に必ず知っておくべきルール
NISAには、通常の特定口座とは異なる2つの重要なルールがあります。リバランスを実行する前に必ず確認してください。
ルール①:その年に使った非課税枠は同年中に復活しない
新NISAでは年間の投資枠が決まっています(つみたて投資枠:年120万円、成長投資枠:年240万円)。
ここで重要なのが、「その年に使った非課税枠は、同じ年には復活しない」という点です。
たとえば、つみたて投資枠でA銘柄に120万円を積み立てた後、同じ年にA銘柄を売却しても、その120万円分の枠はその年には戻りません。「売ってすぐ別の銘柄を買い直す」ことは、同年中には非課税枠内でできないのです。
(出典:金融庁「新しいNISA」)
ルール②:売却すると生涯投資枠は「翌年」に復活する
これは旧NISAから大きく改善された点です。新NISAでは、生涯投資枠(上限1,800万円)のうち、売却した分は翌年に復活します。
つまり、売ることで枠が永久に失われるわけではありません。年をまたげば、再び枠を使って投資できるようになります。
ポイント整理:
- 同年中の売却→買い直し → その年の年間枠が不足する可能性あり
- 年末に売却して翌年に買い直し → 生涯枠が復活し、スムーズに対応できる
この2つのルールを理解した上で、自分に合ったリバランス方法を選びましょう。
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NISAでのリバランス方法:2つのアプローチを比較
方法①:積立先を変更する(売却しない・初心者におすすめ)
最も効率的でシンプルなリバランス方法は、既存の保有銘柄はそのままにして、これからの積立先の銘柄や比率を変更するやり方です。
売却を伴わないため、非課税枠を消費するリスクがなく、ゆっくりと時間をかけてポートフォリオを整えることができます。
具体的な手順:
- 証券会社のアプリやウェブサイトで現在の保有比率を確認する
- 目標比率と現在の比率を比較し、どの資産が「少ない状態」かを把握する
- 証券会社の「積立設定の変更」メニューから、足りない資産クラスのファンドへの配分を増やす
- 変更を確定し、翌月以降の積立から新しい設定で反映させる
こうすることで、毎月の積立が「足りない資産」に集中していき、時間をかけて自然と目標比率に近づいていきます。
NISA口座のポートフォリオ設計に迷っている人は「NISAのポートフォリオの作り方【初心者向けの銘柄組み合わせ例を解説】」も一緒に読むとさらに深く学べます。

方法②:売却して買い直す(比率が大きくズレた場合)
比率のズレが大きい場合(目標から10〜20%以上)や、銘柄そのものを変えたい場合は、売却してリバランスする方法が有効です。
具体的な手順:
- 証券会社のアプリ・ウェブサイトで保有銘柄を確認する
- 比率が目標より高くなっている銘柄を「売却」
- 売却金が証券口座に反映されるのを待つ(通常2〜4営業日)
- 翌年の非課税枠が復活するタイミングで、不足している銘柄を買い直す
この方法の注意点:
前述の通り、同じ年度内に売却した枠で買い直すことは基本的にできません。2026年に売却した場合、生涯枠の復活は2027年1月以降です。
なお、NISA口座内の売却益には税金がかかりません。含み益がある状態でも、税負担なく売却してリバランスできる点は、特定口座にはない大きなメリットです。
(出典:国税庁「NISA(少額投資非課税制度)」)
NISA口座での売却について詳しく知りたい人は「NISAはいつでも売却できる?途中で売ったらどうなるか解説」も一緒に読むとさらに深く学べます。

リバランスの頻度と「手間いらず」な方法
年1回の定期チェックが目安
リバランスの頻度は、一般的に年1回程度が目安と言われています。頻繁にリバランスしすぎると以下のようなデメリットが出てきます。
- NISAの非課税枠を無駄に消費してしまう
- 取引の手間が増え、長続きしにくくなる
- 感情的な売買判断につながりやすい
長期投資の基本は「シンプルに保つこと」です。年に1度、保有状況を確認して「大きなズレがあれば調整する」くらいのスタンスが適切です。
リバランスを実施するタイミングの例:
- 毎年1月や4月など、決まった時期(習慣化しやすい)
- 大きな相場変動後(株価が急騰・急落して比率が大きくズレたとき)
- ボーナス月など、追加資金が入るタイミング
NISA口座での積立設定額の変更について詳しく知りたい人は「NISAの積立金額を途中で変更するには?増やす・減らす手順を解説」も一緒に読むとさらに深く学べます。

バランスファンドを使えばリバランスが不要
リバランスが面倒に感じる方には、バランスファンドの活用もおすすめです。
バランスファンドとは、複数の資産クラス(国内株式・先進国株式・債券・REITなど)をひとつのファンドにまとめた商品で、ファンド内部で自動的にリバランスが行われます。投資家が手動で対応する必要がありません。
代表例として「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」があります。8つの資産クラスが常に均等な比率に保たれるよう自動調整されるため、初心者の方にも扱いやすい商品です。
(出典:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」)
ただし、バランスファンドは細かい資産配分を自分でコントロールしにくい側面もあります。投資スタイルに合わせて使い分けるのがよいでしょう。
NISAで買えるおすすめ投資信託について詳しく知りたい人は「NISAで買えるおすすめ投資信託3選【2026年・初心者向け】」も一緒に読むとさらに深く学べます。

よくある質問(Q&A)
Q:比率がどのくらいズレたらリバランスすべきですか?
明確な基準はありませんが、目標比率から5〜10%以上ズレた場合がひとつの目安と言われています。たとえば、70%目標が80%になっているなら調整を検討する価値があります。
Q:NISAでリバランスすると税金が増えますか?
いいえ。NISA口座内の売却益には税金がかかりません。税金を気にせずリバランスできる点は、NISAの大きなメリットのひとつです。
Q:バランスファンド1本だけ持っていれば、リバランスは不要ですか?
基本的には不要です。バランスファンドはファンド内部で自動リバランスを行っているため、購入者が手動で対応する必要はありません。
Q:旧NISA(一般NISA・つみたてNISA)の銘柄もリバランスできますか?
旧NISAの口座は2023年末で新規積立が終了しています。旧NISA分の銘柄を売却することはできますが、売却した枠は旧NISAのルール上復活しません。新NISAとは別の扱いになるため注意が必要です。
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まとめ:無理のないリバランス戦略が長期投資の鍵
NISAでのリバランスは、「積立先を変更する方法(売却しない)」と「売却して買い直す方法」の2種類があります。初心者の方には、非課税枠を無駄にしない積立先の変更から始める方法がおすすめです。
売却してリバランスしたい場合は、年をまたいで買い直すことで生涯枠の復活を活用できます。頻度は年1回程度を目安に、感情的な判断を避けながら機械的に実行することが大切です。
また、リバランスそのものを自動化したい方には、バランスファンドという選択肢もあります。自分の投資スタイルに合った方法で、長期投資をシンプルに続けていきましょう。
NISA口座の積立投資枠と成長投資枠の使い分け戦略について詳しく知りたい人は下の「新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠はどう使い分ける?初心者向けに解説」も一緒に読むとさらに深く学べます

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