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結論から言うと、NISAの積立は「いつでも・何回でも・手数料0円」で一時停止・再開できます。 ペナルティも口座閉鎖もありません。NISA研究家リュウとしても、育休・転職・家計見直しなど一時的にお金が必要な時期に積立を止めるのは、まったく問題のない判断だと考えます。
この記事でわかること:
- 一時停止してもNISA口座や保有商品に影響がないこと
- SBI証券・楽天証券それぞれの停止・再開手順(3ステップ)
- 停止期間が長引いた場合の複利への影響シミュレーション
NISAの積立は一時停止できる?まず知っておきたい基本
積立の一時停止は問題なくできます
新NISAの積立設定は、いつでも・何回でも・手数料なしで停止・再開することができます。「一度止めたら損をする」「ペナルティがある」といった心配は不要です。
証券会社が提供している積立設定の変更機能を使えば、次回の買い付け日までに手続きをするだけで、すぐに止めることができます。
一時停止をしても「NISA口座」は残ります
積立を止めても、NISA口座そのものは閉じられません。すでに購入した商品はそのまま非課税で保有し続けられますし、再開したいタイミングで積立設定を入れ直すだけでOKです。
停止中に年間投資枠は「消費されない」
積立を止めている間は、当然ながら買い付けが行われないので、その月の年間投資枠(つみたて投資枠:120万円、成長投資枠:240万円)は使われません。ただし、使わなかった枠は翌年以降に繰り越されない点は覚えておきましょう。これは新NISAのルールによるものです(金融庁「新しいNISAについて」より)。
どんな場面で一時停止が選択肢になるか
- 育休・産休で収入が一時的に下がる場面
- 転職活動中で支出を抑えたい場面
- 家計の見直しで固定費を一時的に削りたい場面

SBI証券でNISA積立を一時停止する手順
SBI証券では「積立設定の変更」から、毎月の買い付けを止めることができます。
方法① 積立設定を一度「解除」する
SBI証券で投資信託の積立を止める場合、最も確実でシンプルなのは積立設定そのものを一度「解除」する方法です。解除してもNISA口座内の商品はそのまま残るので安心してください。
手順(PCブラウザの場合)
- SBI証券のサイトにログインする
- 上部メニューの「取引」→「投資信託」→「投信(積立買付)」を選ぶ
- 「積立設定一覧」画面を開く
- 停止したいファンドの「解除」ボタンをクリックする
- 取引パスワードを入力し、「解除する」を押して完了
スマートフォンアプリ(投信積立アプリ)の場合
- アプリを開いて右下の「メニュー」をタップ
- 「積立設定状況」を選択
- 停止したいファンドを選び「設定解除」から手続きを進める
方法② 買い付け日に間に合う締め切りを確認する
SBI証券の積立設定の変更には締め切り日があります。毎月の買い付け日によって締め切りが異なるため、止めたい月の買い付けが発生する前に手続きを完了させるようにしましょう。詳しい締め切り日はSBI証券の公式サイトで確認できます(SBI証券「投資信託 積立注文について」参照)。
NISA積立を再開する手順(※SBI・楽天共通の考え方)
再開したいときは、積立をストップしたファンドを改めて検索し、新規で「積立買付」の設定をやり直します。
以前と同じ条件で再開したい場合も、一から設定し直す必要があります。金額・頻度・引き落とし口座(クレジットカード等)を改めて確認しながら入力しましょう。

楽天証券でNISA積立を一時停止する手順
楽天証券でも、積立設定の変更から簡単に一時停止ができます。PCとスマートフォンアプリ(iSPEED)どちらからも手続き可能です。
PCブラウザでの手順
- 楽天証券にログインし、「投資信託」メニューを開く
- 「積立注文履歴・設定変更」をクリックする
- 変更したい銘柄の「変更」ボタンを選ぶ
- 「積立停止」または金額変更の画面で内容を設定する
- 「次へ」「確認」「完了」と進めて手続きを終える
スマートフォンアプリ(iSPEED)での手順
- iSPEEDを開いてログインする
- メニューから「投資信託」→「積立設定一覧」を選ぶ
- 停止したいファンドをタップして「変更」を選ぶ
- 積立停止または金額変更の設定をして確定する
楽天証券の積立設定変更の締め切りに注意
楽天証券の一時停止手続きで最も注意したいのが「締め切り日」です。利用している引き落とし方法によって締め切りが大きく異なります。
- 楽天カードクレジット決済・楽天キャッシュ決済の場合: 毎月12日が翌月積立分の締め切りです。(例:3月分の積立を止めるなら2月12日までに解除が必要)
- 証券口座(預り金)からの引き落としの場合: 毎月の積立指定日の前営業日が締め切りです。
特にクレジットカードや楽天キャッシュを利用している方は、締め切りが早い点に注意してください。ギリギリにならないよう、止めると決めたら早めに手続きをしておきましょう。
楽天証券でNISA積立を再開する手順
再開するときは、停止時と同じ「積立設定一覧」から変更手続きを進めます。
- 「投資信託」→「積立設定一覧」を開く
- 停止中の銘柄の「変更」をタップ(またはクリック)する
- 再開したい金額・頻度・引き落とし方法を入力して確定する
楽天カードや楽天キャッシュを使って積立する設定にしている場合も、再開時に引き落とし方法を改めて選ぶ必要がある場合があります。確認しながら進めましょう。

積立を一時停止するときに知っておきたい3つの注意点
注意点①:停止しても「保有中の商品」は影響を受けない
積立を止めても、すでに買い付けた投資信託の保有はそのまま続きます。値動きはありますが、売却しない限り利益・損失も確定しません。じっくり保有し続けるのが長期投資の基本です。
注意点②:使わなかった年間投資枠は翌年に繰り越せない
停止中に使わなかった年間投資枠は翌年に繰り越されません。ただし、新NISAは「生涯投資枠1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)」という枠組みになっているため、いつでも枠の範囲内で再開できます(金融庁「新しいNISAについて」より)。「枠がなくなる」という心配は不要です。

注意点③:長期間の停止は複利効果に影響する
積立投資の大きなメリットは、長期間にわたってコツコツ積み立てることで複利効果が生まれる点です。金融庁の資産運用シミュレーションでも、20年以上の長期投資で元本割れリスクが大幅に低下するデータが示されています。
一時的な停止は問題ありませんが、停止期間が長引くほど複利のメリットは薄れます。以下は月3万円・年利5%で積立した場合の、停止期間別シミュレーションです。
| 停止期間 | 積立年数(実質) | 最終資産額 | 停止なし(20年)との差額 |
|---|---|---|---|
| なし(20年継続) | 20年 | 約1,233万円 | — |
| 1年停止 | 19年 | 約1,142万円 | ▲約91万円 |
| 3年停止 | 17年 | 約980万円 | ▲約253万円 |
| 5年停止 | 15年 | 約834万円 | ▲約399万円 |
※金融庁「資産運用シミュレーション」の計算式(元利合計=毎月積立額×{(1+月利)^月数−1}÷月利)で試算。実際のリターンは変動します。
家計が落ち着いたら、少額でもいいので再開を検討しましょう。

一時停止中もNISAを賢く使うためのヒント
完全停止の前に「減額」を検討する
「完全に止めなくてもいい、少額なら続けられる」という場合は、一時停止ではなく積立金額の減額がおすすめです。たとえば月1万円から月1,000円に減らすだけでも、家計への負担を抑えながら複利効果を途切れさせずに継続できます。

積立停止中に「スポット購入」を検討する
積立を止めていても、スポット(単発)で投資信託や株式を購入することはできます。「相場が大きく下がったタイミングで少し買っておく」という使い方も、NISA口座で非課税の恩恵を受けながらできます。
積立再開のタイミングを決めておく
「○月になったら再開する」「転職先で3ヶ月分の給与が確認できたら再開する」のように、再開するタイミングを事前に決めておくことが大切です。行動経済学では「現状維持バイアス」といって、人は一度止めた行動を再開するのが心理的に難しくなる傾向があります。カレンダーにメモしておくだけで、再開率は格段に上がります。
育休・産休中の積立についての考え方
育休・産休中は育児休業給付金の受給がありますが、手取りは就労時と比べて減少することが多いです。このような時期に積立を一時停止することは、家計管理の観点からもまったく問題のない判断です。職場復帰後に改めて積立額を設定し直すプランを立てておくと、再開がスムーズになります。

まとめ:積立の一時停止は気軽にできます
- 積立の一時停止はいつでも・無料で・ペナルティなしでできる
- NISA口座や保有商品への影響はない
- 締め切り日を確認してから手続きを行う
- 完全停止の前に「減額」も選択肢に入れる
- 家計が落ち着いたらできるだけ早めに再開を
生活環境の変化に合わせて積立を柔軟に調整することは、長く投資を続けるための大切な考え方です。「止めたら終わり」ではなく、再開できることを念頭に置いて、まずは手続きを一歩踏み出してみてください。
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