eMAXIS Slim全世界株式と他シリーズの違い|NISA初心者の銘柄選び【2026年】

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結論から言います。eMAXIS Slimシリーズの中でNISA初心者が最初に選ぶべきは「全世界株式(オール・カントリー)」「米国株式(S&P500)」「先進国株式」の3本のいずれかで、迷ったらオール・カントリー1本で十分です。

2026年4月時点の信託報酬は全世界株式が年率0.05775%、S&P500が年率0.09372%、先進国株式が年率0.09889%(税込・三菱UFJアセットマネジメント公式交付目論見書)と、いずれも業界最低水準。純資産総額は全世界株式だけで約7兆円規模まで成長し、新NISAの主力ファンドの地位を確立しています。

NISA研究家リュウとしての見解は、「eMAXIS Slimは”低コスト×分散×長期”の3条件を満たす初心者向けの最適解」ということです。僕自身、2017年の投資開始当初から積立のメイン銘柄として全世界株式を使い続けており、現在もオルカン+S&P500の2本をコア資産に据えています。

この記事では以下がわかります。

  • eMAXIS Slim人気3銘柄(全世界株式・S&P500・先進国株式)の違いと選び分け
  • 「eMAXIS Slim 全世界株式」と「オルカン」が同じものか違うものかの整理
  • 信託報酬・純資産総額の最新比較と、他社シリーズとの違い
  • 月3万円×20年で積み立てた場合の具体的な資産シミュレーション
  • eMAXIS Slimをお得に買えるおすすめ証券会社と選び方

目次

eMAXIS Slimとは?まずはシリーズの全体像をおさえよう

三菱UFJアセットマネジメントが運用する低コストインデックスシリーズ

eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託のシリーズ名です。2026年4月時点で20本以上のインデックスファンドがラインナップされており、日本の公募投信の中で最大級の純資産総額を誇るブランドに成長しています。

シリーズの最大の特徴は、交付目論見書にも明記されている次の方針です。

業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続けます。

(引用元:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」交付目論見書)

他社が信託報酬を下げれば、それに追随して下げる「受益者還元型」のスタンスを公式に掲げているため、長期保有を前提にしたインデックス投資家から強く支持されています。

新NISA「つみたて投資枠」の主力シリーズ

2024年に始まった新NISAの「つみたて投資枠」は、金融庁が定めた基準を満たした長期・積立・分散投資向けの投資信託しか買えない仕組みです。eMAXIS Slimシリーズの主要ファンドは、このつみたて投資枠の対象商品として認定されており、「国のお墨付き」がある商品群と捉えて問題ありません。

初心者がNISAで最初に選ぶ銘柄として、eMAXIS Slimが”定番”扱いされているのはこのためです。


eMAXIS Slim人気銘柄3つの違い(全世界株式・S&P500・先進国株式)

eMAXIS Slim全世界株式を月3万円・20年積み立てたシミュレーション

月3万円を年利5%で20年間積み立てた場合のシミュレーションです。積立元本720万円に対し、評価額は約1,233万円(運用益約513万円)まで伸びます。想定利回り年5%は、過去20年のオルカン・S&P500の平均リターンより控えめに見積もった数値で、現実的なベースラインとして参考にしてください。

3銘柄のスペック比較(2026年4月時点)

項目全世界株式(オルカン)米国株式(S&P500)先進国株式
連動指数MSCI ACWIS&P500MSCIコクサイ
投資対象国日本含む約50カ国米国のみ日本除く先進22カ国
組入銘柄数約3,000約500約1,200
信託報酬(税込)0.05775%0.09372%0.09889%
純資産総額(参考)約7兆円超約6兆円超約8,000億円
米国比率約60%100%約75%

(出典:三菱UFJアセットマネジメント公式サイト・各ファンド交付目論見書)

それぞれの向き不向きを整理する

全世界株式(オール・カントリー/通称オルカン)

日本・米国・欧州・新興国まで約3,000銘柄に分散するため、「どの国が伸びるかは予測できないので世界全体に賭ける」という考え方にフィットします。米国比率が約60%あるので、結果的に米国の成長もしっかり取り込めます。初心者が迷ったらこの1本で十分というのがリュウの見解です。

米国株式(S&P500)

アメリカの主要500社に絞って投資する商品です。過去30年のリターンは全世界株式を上回っており、「今後も米国が世界経済を牽引する」という読みができる方に向いています。ただし米国一極集中なのでリスクはその分高めです。

先進国株式

日本を除く先進22カ国の約1,200銘柄に投資する商品です。全世界株式から新興国・日本を除いたような構成で、米国比率は約75%。オルカンより米国寄り、S&P500より分散したい方の選択肢になります。

3銘柄の選び分け早見表

こんな方おすすめ銘柄
迷ったら1本で完結させたい全世界株式(オルカン)
米国の成長を取りにいきたい米国株式(S&P500)
米国多めだが新興国は避けたい先進国株式
分散重視でリターンもほしいオルカン+S&P500の2本持ち

eMAXIS Slim vs オルカン(違いと使い分け)

「eMAXIS Slim 全世界株式」と「オルカン」は同じもの

「eMAXIS Slim(イーマクシス・スリム)」と「オルカン」を別物と勘違いする方が多いのですが、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の略称が”オルカン”です。投資系SNSや書籍でオルカンと書かれていれば、基本的にこのファンドを指しています。

一方で「オルカン」はMSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)に連動するインデックスファンドの総称として使われることもあります。たとえば楽天証券の「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」も広い意味ではオルカンの一種です。

つまり、文脈で2つの意味を使い分ける必要があります。

表記指しているもの
狭義のオルカンeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
広義のオルカンMSCI ACWI連動のインデックスファンド全般

NISAのつみたて投資枠で「オルカンを買いたい」と証券会社で検索する場合は、運用会社名が「三菱UFJアセットマネジメント」になっているかを必ず確認してください。

eMAXIS Slim vs 楽天オルカンの違い

最近は楽天投信投資顧問から出ている「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」や、SBIアセットマネジメントの「SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)」も低コストを武器に参入しています。

項目eMAXIS Slim 全世界株式楽天・オールカントリーSBI・全世界株式(雪だるま)
信託報酬(税込・目安)0.05775%0.0561%0.1102%
純資産総額約7兆円超約1兆円台約5,000億円台
運用開始2018年10月2023年10月2017年12月

(各運用会社の交付目論見書・公式サイトより抜粋・概数)

信託報酬だけ見ると楽天オルカンがわずかに低いですが、eMAXIS Slimには「他社が下げたら追随する」方針があるため、長期で見ればほぼ横並びに収束する可能性が高いです。純資産総額の厚みと償還リスクの低さ、過去のコスト追随実績を総合すると、初心者がNISAで積み立てるならeMAXIS Slim 全世界株式を軸にするのが無難というのが結論です。

詳しくはオルカン本体の仕組みと買い方を解説したこちらの記事もご覧ください。

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S&P500との比較で迷っている方は、こちらの選び方ガイドもあわせて確認してください。

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eMAXIS Slimを買えるおすすめ証券会社

取り扱い証券会社は主要ネット証券のほぼ全社

eMAXIS Slimシリーズは、主要なネット証券であればほぼどこでも購入できます。銀行・郵便局でも一部取扱いがありますが、ネット証券の方が取扱ファンド数・ポイント還元・アプリの使い勝手で有利です。

証券会社クレカ積立還元率の目安ポイント種類
SBI証券三井住友カード0.5〜3.0%Vポイント
楽天証券楽天カード0.5〜2.0%楽天ポイント
マネックス証券マネックスカード1.1%(上限内)マネックスポイント
松井証券松井証券カード0.5%(上限内)松井証券ポイント
三菱UFJ eスマート証券au PAYカード・三菱UFJカード0.5〜1.0%Pontaポイント

(各社公式サイト・2026年4月時点の情報。還元率はカード種類・年会費条件により変動)

初心者におすすめの選び方

結論として、eMAXIS Slimをどこで買うかは「普段使っているポイント経済圏」に合わせるのが正解です。楽天ユーザーは楽天証券、ドコモユーザーはマネックス証券、汎用的に使いたいならSBI証券、と覚えておけば失敗しません。

どの証券会社も同じeMAXIS Slimファンドの運用パフォーマンスに差はありません(運用会社が同じなので当然)。差が出るのは「買付手数料(どこもゼロ)」ではなく、クレカ積立のポイント還元率です。年間で数万円分のポイント差がつくため、ここは軽視できません。

クレカ積立の還元率比較は、以下の記事で詳しくまとめています。

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eMAXIS Slimを買う上での注意点

元本保証ではなく価格は変動する

eMAXIS Slimを含む投資信託に元本保証はありません。2020年3月のコロナショックでは全世界株式・S&P500ともに一時的に30%近く下落した局面がありました。この下落局面で売ってしまうと損失が確定するため、長期積立の最大の敵は「下落時に狼狽売りすること」です。

僕自身、投資を始めたての頃は毎日口座を開いて含み損を見て心を削っていた時期があります。慣れるまではアプリの通知を切る・週1以下しか口座を見ないといった距離の取り方が効きます。

短期売買には向かない

eMAXIS Slimはインデックスファンドなので、個別株のように1日で10%動くような値動きはしません。10年・20年・30年と長期で積み立てて複利の力を使う前提で設計されています。短期の利益狙いには不向きです。

NISAの非課税メリットを最大限に使う

NISA口座の中でeMAXIS Slimを長期保有すれば、運用益・分配金に一切税金がかかりません(通常の課税口座では約20%課税)。月3万円を20年年利5%で積み立てた場合、運用益は約513万円。これがすべて非課税になる効果は非常に大きく、NISAの真価がここにあります。

生涯非課税投資枠は1,800万円(金融庁発表)で、年間の投資上限はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円です(成長投資枠には毎月の上限ルールはなく一括投資も可能です)。まずは無理のない金額から、つみたて投資枠でeMAXIS Slimを積み立てていくのが王道ルートです。


まとめ:eMAXIS SlimはNISA初心者の”コア銘柄”

eMAXIS Slimシリーズは、低コスト・豊富なラインナップ・純資産総額の厚みから、NISA初心者が最初に積み立てるコア銘柄として最適解の1つです。

本記事のポイントを整理します。

  • 3大人気銘柄は全世界株式・S&P500・先進国株式。迷ったらオルカン1本でOK
  • 「eMAXIS Slim 全世界株式」と「オルカン」は基本的に同じもの
  • 信託報酬・純資産総額ともに業界トップクラス。受益者還元型の引き下げ方針が強み
  • どの証券会社で買っても運用成績は同じ。差が出るのはクレカ積立のポイント還元率
  • 元本保証はなく、下落時の狼狽売りが最大のリスク

eMAXIS Slimの積立は、始めるのが早ければ早いほど複利の恩恵を受けられます。まずは証券口座を開設し、月数千円からでも積立をスタートしてみてください。


当サイト「NISAはじめてガイド」では、投資に関する情報を正確にお届けするよう努めていますが、投資には元本割れのリスクがあります。掲載内容は投資を推奨するものではありません。詳しくは免責事項をご確認ください。

 

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