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「NISAで米国の高配当ETFを買いたいけど、VYM・HDV・SPYDって何が違うの?」
新NISAの成長投資枠では、日本株だけでなく米国上場ETFも購入できます。中でもVYM・HDV・SPYDの3本は、高い配当利回りで人気の米国高配当ETFです。
ただし、NISAで米国ETFを購入する際には、国内株とは異なる注意点があります。特に「外国税が取り戻せない」という落とし穴は、初心者が見落としやすいポイントです。
この記事では、VYM・HDV・SPYDの特徴比較から購入方法、そしてNISAで買う際の注意点まで、初心者向けにわかりやすく解説します。
VYM・HDV・SPYDとは?3本の基本情報
米国高配当ETFとは
ETF(上場投資信託)とは、株式市場に上場しており、株のようにリアルタイムで売買できる投資信託のことです。
米国高配当ETFは、米国株式市場に上場する高配当銘柄を集めたETFです。毎年(あるいは毎四半期)配当金が受け取れるため、「配当収入」を目的に投資する方に人気があります。

3本の基本スペック比較(2026年4月時点)
| 項目 | VYM | HDV | SPYD |
|---|---|---|---|
| 正式名称 | バンガード米国高配当株式ETF | iシェアーズ・コア米国高配当株ETF | SPDR ポートフォリオS&P500高配当株式ETF |
| 運用会社 | バンガード | ブラックロック | ステート・ストリート |
| 構成銘柄数 | 約400〜500銘柄 | 約75銘柄 | 約80銘柄 |
| 配当利回り目安 | 約3〜4%程度 | 約3〜5%程度 | 約4〜6%程度 |
| 経費率 | 約0.06% | 約0.08% | 約0.07% |
| 配当頻度 | 年4回(四半期) | 年4回(四半期) | 年4回(四半期) |
※配当利回りは株価や配当金の変動により大きく変わります。最新情報は各運用会社の公式サイトでご確認ください。
3本の特徴の違い
VYM(バンガード米国高配当株式ETF)は、配当利回りの高い米国株を幅広く約400〜500銘柄保有するETFです。分散度が高く、安定した配当が特徴と言われています。生活必需品・ヘルスケア・金融など、景気に左右されにくいセクターが多くを占めています。
HDV(iシェアーズ・コア米国高配当株ETF)は、財務健全性が高く配当の持続性が期待できる銘柄を厳選した約75銘柄で構成されています。エネルギー・生活必需品・通信などのセクター比率が高めです。
SPYD(SPDR ポートフォリオS&P500高配当株式ETF)は、S&P500の中から配当利回りの高い約80銘柄に均等投資するETFです。利回りが3本の中で最も高くなりやすい一方、景気敏感セクター(不動産・金融など)の比率が高く、株価の変動も大きい傾向があります。
NISAで米国高配当ETFを買う方法
成長投資枠で購入できる
VYM・HDV・SPYDはいずれも新NISAの成長投資枠で購入できます(つみたて投資枠では購入不可)。
成長投資枠の年間上限は240万円、生涯非課税枠は1,200万円です(生涯非課税枠の総額1,800万円のうち1,200万円が成長投資枠の上限)。

SBI証券での購入手順
SBI証券でVYM・HDV・SPYDを購入する際の基本的な手順です。
- SBI証券にログインする
- 上部メニューの「取引」→「外国株式」を選択
- ティッカーシンボル(VYM・HDV・SPYD)を検索
- 「NISA(成長投資枠)」を選択して注文数量・注文方法を入力
- 内容を確認して「注文する」をタップ
※米国市場の取引時間は日本時間の夜(サマータイム期間は22:30〜翌5:00、冬時間は23:30〜翌6:00)です。成行・指値注文が利用できます。
楽天証券での購入手順
楽天証券でも同様に米国ETFを購入できます。
- 楽天証券にログインする
- 「米国株式・ETF」タブを選択
- ティッカーシンボルで検索
- 「NISA口座で購入」を選択して注文内容を入力
- 確認して注文完了
※新NISAの成長投資枠を利用する場合、SBI証券・楽天証券ともに米国ETFの買付手数料は無料です。ただし、円からドルへ両替する際の為替手数料は発生する場合があります(近年は為替手数料を無料とする動きもあるため、事前に各証券会社の公式サイトで最新のキャンペーン等をご確認ください)。
NISAで米国高配当ETFを買う際の注意点
外国税10%は取り戻せない
米国ETFの配当金には、まず米国で10%の税金が徴収されます(米国源泉徴収税)。
通常の特定口座では、確定申告で「外国税額控除」の手続きをすることで、この10%分を取り戻すことができます。
しかしNISAでは外国税額控除が使えません。NISA口座での利益は日本の税金(20.315%)が非課税になる一方、米国側の源泉徴収税10%は控除できないのです。
| 口座種類 | 米国源泉税10% | 日本の税金20.315% | 実質的な二重課税 |
|---|---|---|---|
| 特定口座 | かかる(外国税額控除で一部取り戻し可) | かかる | 一部解消できる |
| NISA口座 | かかる(取り戻せない) | かからない | 解消できない |
つまり、NISAで米国ETFの配当を受け取ると、配当金の約10%が自動的に差し引かれた状態で受け取ることになります。
配当収入よりも値上がり益(キャピタルゲイン)狙いで投資する場合は、この点はそれほど気になりませんが、高配当ETFは配当収入が主な目的の場合が多いため、注意が必要です。
為替リスクがある
VYM・HDV・SPYDは米ドル建てのETFです。そのため、円安・円高の影響を受けます。
- 円安(例:1ドル=150円→160円):円換算での評価額・配当金が増える
- 円高(例:1ドル=150円→140円):円換算での評価額・配当金が減る
ETF自体の価値が上がっていても、円高が進めば円換算での受取額が目減りすることがあります。長期保有を前提にするなら一時的な為替変動は気にしすぎる必要はありませんが、為替リスクがあることは認識しておきましょう。
最低購入金額は株価次第
米国ETFは1株単位での購入です。VYMは1株あたり約100〜130ドル前後(為替・相場によって変動)のため、日本円で1〜2万円程度から購入できます。少額投資が可能ですが、投資信託のように100円からの積立はできません。
VYM・HDV・SPYDはどんな人に向いている?
配当収入を楽しみたい人
毎年・毎四半期に配当金が入ってくる感覚を楽しみたい方には、高配当ETFは魅力的な投資先と言われています。配当金は証券口座に自動で入金されるため、手間なく「不労所得」の感覚を得られます。
ただし、配当金を受け取るたびに税金(米国源泉税10%)が引かれる点には注意が必要です。また、受け取った配当金を手動で再投資して複利効果を狙うことも可能ですが、再投資する際にもNISAの年間投資枠(成長投資枠)を消費してしまうため、内部で自動再投資される投資信託に比べて、非課税枠の利用効率が落ちる点は理解しておきましょう。

成長投資枠の活用として
つみたて投資枠でインデックスファンドを積み立てつつ、成長投資枠で高配当ETFを購入するという使い分けは、NISA中級者に人気の戦略です。
成長投資枠は年間240万円あるため、余裕資金がある場合に高配当ETFで「配当収入」を得るという活用法が考えられます。

長期・分散投資を続けることが大前提
高配当ETFは「安定した配当が得られる」というイメージがありますが、株価自体の変動リスクはあります。景気後退時にはSPYDのような景気敏感セクター中心のETFは大きく値下がりすることもあります。
あくまで長期保有・分散投資の一部として位置づけ、生活費を削るような投資は避けましょう。
まとめ
VYM・HDV・SPYDはいずれも新NISAの成長投資枠で購入できる米国高配当ETFです。それぞれの特徴をまとめると以下のとおりです。
| ETF | 特徴 | こんな人に向いている |
|---|---|---|
| VYM | 分散度が高く安定感がある | バランス重視で安定配当を求める人 |
| HDV | 財務健全性の高い銘柄を厳選 | 配当の持続性を重視する人 |
| SPYD | 利回りが高いが変動も大きい | 高い利回りを優先したい人 |
NISAで購入する際は「外国税10%は取り戻せない」「為替リスクがある」という2点を必ず確認してから投資判断をしてください。

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