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結論から言います。NISA初心者が2026年に選ぶべき投資信託は、コアに「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」、米国成長を取りに行くなら「楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)」、攻めの一手として「iFreeNEXT FANG+インデックス」の3本です。
国内の投資信託は6,000本以上ありますが、NISA初心者が押さえるべきポイントは「低コスト・分散・長期で持てる設計」の3点だけです。この3条件で絞り込んだとき、上記3本が現時点で最も合理的な選択肢になります。
僕自身、2017年から9年間NISA積立を続けてきて、メインで使い続けているのはオルカンとS&P500です。9年間の実体験から「最初の1本はオルカン、慣れてきたら米国強気の楽天VTI、攻めの余力ができたらFANG+」という順序が、初心者にとって最も挫折しにくい設計だと判断しています。
この記事でわかること
- NISA初心者おすすめ3銘柄(オルカン・楽天VTI・FANG+)の選定理由と特徴
- 3銘柄の信託報酬・想定リターン・向いている人の早見表
- 9年積立してきた実体験から見たオルカン鉄板の根拠
- 初心者が避けるべき3つの落とし穴
- 3銘柄を組み合わせたポートフォリオ例とシミュレーション
結論:NISA初心者の鉄板3銘柄【早見表】
まず3銘柄を一覧で押さえてください。詳細は後述します。
| 銘柄 | 信託報酬(税込) | 想定年率リターン | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) | 年0.05775% | 年5〜7% | 迷ったらコレ・全世界分散したい人 |
| 楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI) | 年0.162% | 年7〜10% | 米国経済の成長に強気な人 |
| iFreeNEXT FANG+インデックス | 年0.7755% | 年15〜25%(高ボラ) | 攻めの一手を取りに行ける余力がある人 |
※想定年率リターンは過去実績ベースの参考値で、将来の成果を保証するものではありません。信託報酬は2026年4月時点(各運用会社の交付目論見書)。
3銘柄に共通する選定基準は次の3点です。
- 信託報酬が業界最低水準クラス(オルカン・楽天VTIはインデックスファンドとして最安帯)
- 純資産総額が十分(オルカンは約11兆円、楽天VTIは約2.4兆円、FANG+も約1.1兆円)で繰上償還リスクが低い
- NISAつみたて投資枠・成長投資枠の両方に対応(FANG+も両枠対応)
「最初の1本」で迷ったら、オルカン1本でNISAつみたて投資枠を埋めるのが最短ルートです。
銘柄①:eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)|迷ったらコレ
スペック詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
| 信託報酬 | 年0.05775%(税込) |
| 投資対象 | 日本を含む全世界の株式(約3,000銘柄) |
| 純資産総額 | 約11兆円(2026年4月時点) |
| つみたて投資枠 | 対応 |
| 成長投資枠 | 対応 |
(出典:三菱UFJアセットマネジメント公式交付目論見書)
選定理由:1本で全世界に分散できる「最強のコア」
オルカンの最大の強みは、1本買うだけで日本を含む全世界の約3,000銘柄に分散投資できる点です。「どの国・どの企業が伸びるか分からない」という初心者の不安を、商品設計そのもので解消してくれます。
信託報酬は年0.05775%と業界最安帯です。100万円を1年間保有しても、コストは約578円しかかかりません。長期積立で複利を最大限引き出す上で、低コストは最重要条件の1つです。
純資産総額は約11兆円規模に成長しており、繰上償還(ファンドが途中終了するリスク)は実質的に心配する必要のない水準です。
9年積み立ててきた実体験コラム
僕自身、2017年に投資を始めた当初はS&P500を積み立てていました。当時はまだ「オルカン」という言葉をあまり耳にしなかったからです。
転機になったのは2023年頃で、世間で「オルカン」という言葉が一気に流行し始めた時期です。米国一本よりも世界全体を持った方が分散になる、という考え方に納得し、積立額の半分をオルカンにチェンジしました。
9年積み立ててきて思うのは、「迷ったらオルカン1本」で本当に十分だということです。途中で銘柄を増やしたり配分を変えたりした自分の判断は、結果として悪手ではなかったものの、最初からオルカン1本で続けていた人と最終リターンに大差はつかなかったはずです。初心者が最初に選ぶ1本としては、オルカンが鉄板だと9年の積立を経て確信しています。
こんな人に向いています
- とにかく迷いたくない人
- 1本でNISAつみたて投資枠を埋め切りたい人
- 全世界に分散して長期でコツコツ続けたい人
オルカンとS&P500の選び分けについては、以下の記事でより詳しく解説しています。

銘柄②:楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)|米国強気派の本命
スペック詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
| 信託報酬 | 年0.162%(税込) |
| 投資対象 | 米国株式市場のほぼ全銘柄(約4,000社/CRSP USトータル・マーケット・インデックス連動) |
| 純資産総額 | 約2.4兆円(2026年4月時点) |
| つみたて投資枠 | 対応 |
| 成長投資枠 | 対応 |
(出典:楽天投信投資顧問公式交付目論見書)
選定理由:米国市場「ほぼ全部」を1本で持てる
楽天VTIは、米国に上場するほぼ全ての銘柄(約4,000社)に投資するバンガード社のVTIに連動するファンドです。
S&P500(500社)よりも対象が広く、AppleやMicrosoftなどの大型株から、まだ無名の中小型株まで含まれます。「米国経済全体の成長をそのまま取りに行く」設計と理解してください。
S&P500との違いは中小型株を含む点で、過去のリターン差は年率0.5%前後と小さいですが、米国市場全体への投資という意味でカバー範囲が広いのが特徴です。
こんな人に向いています
- 米国経済の長期成長を信じている人
- S&P500よりさらに広く米国に分散したい人
- オルカンの米国比率(約60%)では物足りない人
VTIとS&P500(VOO)・オルカンの違いをさらに深掘りしたい場合は、以下の比較記事もチェックしてください。

銘柄③:iFreeNEXT FANG+インデックス|攻めの一手
スペック詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運用会社 | 大和アセットマネジメント |
| 信託報酬 | 年0.7755%(税込) |
| 投資対象 | NYSE FANG+指数(米テック巨大企業10社の均等加重) |
| 純資産総額 | 約1.1兆円(2026年4月時点) |
| つみたて投資枠 | 対応 |
| 成長投資枠 | 対応 |
(出典:大和アセットマネジメント「iFreeNEXT FANG+インデックス」交付目論見書)
選定理由:高リターンを取りに行く「サテライト枠」の本命
FANG+は、Meta・Amazon・Netflix・Alphabet・Apple・Microsoft・NVIDIA・Broadcom などの米国テック巨大企業10社に均等加重で投資するファンドです。
過去10年の年率リターンは約+27%と、S&P500(年+10%前後)やNASDAQ100(年+15%前後)を大きく上回ります。一方で、2022年には▲40%前後の下落を経験するなど、ボラティリティ(値動きの大きさ)も突出しています。
信託報酬は年0.7755%と他2銘柄より高いですが、10銘柄特化の特殊インデックスとしては許容範囲です。ポートフォリオ全体の20〜30%を上限にした「サテライト枠」での活用が合理的です。
こんな人に向いています
- オルカンや楽天VTIをコアに据えた上で、攻めの余力がある人
- 短期の▲40%下落にも積立を止めず続けられる耐性がある人
- AI・テック分野の長期成長を信じる人
FANG+の詳細解説と他指数との10年リターン比較は、以下の記事で網羅しています。

投資信託選びで初心者が避けるべき3つの罠
罠①:信託報酬の高いアクティブファンドに飛びつく
「過去3年の運用実績が良い」アクティブファンドは、SNSや雑誌で頻繁に紹介されます。しかし、信託報酬が年1〜2%の商品は、20年積立すると元本に対して数百万円のコスト差を生み出します。
過去のリターンが良いファンドが将来も同じリターンを出せる保証はありません。一方、信託報酬の差は確実にリターンを削ります。初心者はインデックスファンド(年0.2%以下)に絞るのが鉄則です。
罠②:純資産総額が小さいファンドを買う
純資産総額が30〜50億円程度のファンドは、「繰上償還」(ファンドが途中で運用終了するリスク)が現実的に発生し得ます。償還されると、その時点の評価額で強制的に現金化され、含み損のまま終わるケースもあります。
目安は純資産総額100億円以上です。本記事で紹介した3銘柄はすべて1兆円以上の規模があり、繰上償還リスクは実質的に無視できる水準です。
罠③:分配金が出るファンドを「定期収入」と誤解する
「毎月分配型」のファンドは、運用益ではなく元本の一部を取り崩して分配しているケースが多くあります。長期の資産形成には逆効果です。
NISAの非課税メリットを最大化するなら、分配金は出さずファンド内で再投資する「無分配型」または「再投資型」を選んでください。本記事の3銘柄はすべて再投資型です。
3銘柄の組み合わせポートフォリオ例

上記グラフは月3万円×20年積立で、年利6%(堅実型)・8%(標準型)・10%(攻め型)の評価額推移です。年利は過去20年のオルカン約年6%・S&P500約年8〜10%の長期実績水準を踏まえた参考値です(金融庁「資産運用シミュレーション」準拠の期末積立で計算)。20年後の差は最大で約892万円に広がり、年利2%の差が複利で大きく開いていく様子が視覚的に確認できます。
月3万円積立・20年シミュレーション(独自集計)
3銘柄をどう組み合わせるかの参考として、月3万円を20年積立した場合の試算を3パターン提示します。
| タイプ | オルカン | 楽天VTI | FANG+ | 想定年利 | 20年後評価額(元本720万円) |
|---|---|---|---|---|---|
| 堅実型 | 100% | 0% | 0% | 年6% | 約1,386万円 |
| 標準型 | 50% | 30% | 20% | 年8% | 約1,766万円 |
| 攻め型 | 30% | 30% | 40% | 年10% | 約2,278万円 |
※想定年利は過去実績ベースの参考値で、将来のリターンを保証するものではありません。試算は金融庁「資産運用シミュレーション」を当サイトで独自集計。
どの型を選べばいい?判断基準
- 堅実型:投資未経験・暴落で積立を止めたくない人 → オルカン1本がベスト
- 標準型:1〜2年の積立経験がある・米国成長にも乗りたい人
- 攻め型:5年以上の積立経験があり、▲40%下落にも耐えられる人
NISA初心者が最初に選ぶべきは堅実型です。慣れてきたら段階的に標準型・攻め型へシフトする流れが、9年積立してきた僕の実体験から見ても挫折しにくい順序です。
ポートフォリオ全体の組み立て方をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

3銘柄を買えるおすすめ証券会社
本記事で紹介した3銘柄は、SBI証券・楽天証券・松井証券・マネックス証券などの主要ネット証券で全て購入できます。
特にSBI証券は、三井住友カードでのクレカ積立に対応しており、月10万円までの積立額に対して0.5〜3.0%のVポイント還元が受けられます。NISAは「コスト最小化」が最重要なので、クレカ積立のポイント還元はそのまま実質リターン上乗せになります。
ネット証券の比較は以下の記事で詳しく解説しています。

NISA初心者のよくある質問
Q1:3銘柄全部買った方がいいですか?
A:いいえ、最初はオルカン1本で十分です。9年積立してきた経験から見ても、初心者が最初から3銘柄に分散すると、それぞれの値動きの違いに振り回されて続かなくなりがちです。まずオルカン1本で積立に慣れ、1〜2年経過してから楽天VTIやFANG+を追加する流れが最も挫折しにくい順序です。
Q2:NISAつみたて投資枠と成長投資枠、どちらで買うべきですか?
A:3銘柄ともつみたて投資枠・成長投資枠の両方に対応しています。月10万円以下ならつみたて投資枠(年間120万円上限)、それを超える分は成長投資枠で買うのが基本設計です。クレカ積立はつみたて投資枠で行うのが一般的です。
Q3:オルカンとS&P500どちらがいいですか?
A:初心者にはオルカンを推します。S&P500は米国一国集中なので、米国経済が長期停滞した場合の分散が効きません。オルカンは米国比率が約60%含まれるため、S&P500のリターンの大部分を取り込みつつ、新興国や日本も保有できます。「迷ったらオルカン」が最も後悔しにくい選択です。
Q4:途中で売却できますか?
A:はい、NISAで購入した投資信託はいつでも売却できます。ただし、売却した分のNISA枠は翌年以降に簿価ベースで復活する仕組みです。長期保有を前提に積み立てるのが、非課税メリットを最大化する基本戦略になります。
Q5:信託報酬以外にコストはかかりますか?
A:本記事の3銘柄はいずれも販売手数料0円(ノーロード)で、解約時の信託財産留保額もありません。実質的にかかるコストは信託報酬のみで、コスト構造はシンプルです。
まとめ:NISA初心者は「オルカン→楽天VTI→FANG+」の順で揃える
| 銘柄 | 役割 | 推奨配分(標準型) |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) | コア(守り) | 50% |
| 楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI) | 米国強気(攻めの基礎) | 30% |
| iFreeNEXT FANG+インデックス | サテライト(攻め) | 20% |
NISA初心者の最適解は、まずオルカン1本で積立を始めることです。1〜2年積立に慣れたタイミングで楽天VTIを追加し、5年以上経って下落耐性がついたらFANG+でサテライトを組む。この順序が、9年積立してきた僕の実体験から見て最も挫折しにくい設計です。
「コスト最小化」「分散」「長期で持てる商品設計」の3条件を満たすこの3銘柄を組み合わせれば、NISAの非課税メリットを最大限引き出せる土台が整います。
NISA口座をまだ開設していない方は、以下のガイドから手続きを進めてください。

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