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結論:月3万円×20年のNISA積立は、年利5%想定で約1,233万円・年利7%想定で約1,563万円に達します。 元本720万円に対して2倍以上が狙えるレンジです。30代でスタートすれば65歳時点で約5,390万円、40代スタートでも約2,435万円。自分の年代と照らし合わせて、今動く意味を確認してください。
オルカン(全世界株式)やS&P500の過去20年の平均リターンは年率5〜7%前後で推移してきました(出典:各運用会社の目論見書・金融庁「つみたてNISAのデータ」)。新NISAのつみたて投資枠(年間120万円)なら月3万円は余裕で収まります。月3,000円から投資を始めて9年続けてきた体感として、「早く始める」と「止めない」の2点だけで複利の大半は回収できます。
この記事では以下がわかります。
- 月3万円を10年・20年・30年積み立てた時の最終評価額(年利3%/5%/7%)
- 月3万円と月5万円・月10万円の最終額の差(どこまで増やせば効率が跳ねるか)
- 30代・40代・50代でスタートした場合の65歳時点の差額
- シミュレーションを現実の資産に変えるための具体的な始め方
年代別・年利別 最終評価額早見表(月3万円×20年)
| スタート年齢 | 年利3% | 年利5% | 年利7% |
|---|---|---|---|
| 30代・40代(20年積立) | 約985万円 | 約1,233万円 | 約1,563万円 |
| 30歳スタート→65歳時点 | 約2,900万円 | 約3,990万円 | 約5,390万円 |
| 40歳スタート→65歳時点 | 約1,480万円 | 約1,920万円 | 約2,435万円 |
| 50歳スタート→65歳時点 | 約765万円 | 約855万円 | 約951万円 |
※複利計算による試算値。各運用会社公表の目論見書・金融庁「つみたてNISAのデータ」をもとに試算。実際の運用成果を保証するものではありません。
月3万円×年利3%/5%/7%の全シミュレーション比較

年利7%で20年積み立てると、元本720万円が約1,563万円に成長します。このGIFは、その推移を可視化したものです。最初の5年はほぼ元本どおりですが、10年目以降から評価額が元本を大きく引き離す——これが複利の特徴です。
年利3%・5%・7%のどれが「自分のケース」に近いかを先に確認してから、詳細の数字を読み進めてください。
20年シミュレーションの3パターン一覧
月3万円×20年の試算を、年利3%・5%・7%の3パターンで比較します。
| 年利 | 積立元本 | 最終評価額 | 運用益 | 元本に対する倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 3% | 720万円 | 約985万円 | 約265万円 | 約1.37倍 |
| 5% | 720万円 | 約1,233万円 | 約513万円 | 約1.71倍 |
| 7% | 720万円 | 約1,563万円 | 約843万円 | 約2.17倍 |
※複利計算の試算値です。実際の運用成果を保証するものではありません。
年利3%と年利7%では最終評価額が約578万円も差がつきます。月3万円の積立を20年続けられるかどうかと、どのインデックスファンドを選ぶかで、到達点が600万円近く変わる計算です。
なぜ年利7%を「現実的」と言えるのか
年利7%というと「高すぎない?」と感じる方が多いのですが、過去実績で見ると極端に高い数字ではありません。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の連動指数MSCI ACWIの過去20年平均リターン:年率7〜8%前後(出典:各運用会社公表の目論見書)
- S&P500の過去20年平均リターン:年率9%前後(出典:S&P Dow Jones Indices LLC)
- 金融庁「つみたてNISAのデータ」によれば、20年保有した場合の年率リターンは2〜8%のレンジに収まり、元本割れの確率はほぼゼロ
短期では大きく変動しますが、20年という期間をとると平均リターンが年利5〜7%前後に収束する傾向があるため、本記事ではこのレンジを想定値として採用しています。
10年・20年・30年の全パターン早見表
期間別の全パターンもまとめて確認しておきます。
| 積立期間 | 積立元本 | 年利3% | 年利5% | 年利7% |
|---|---|---|---|---|
| 10年 | 360万円 | 約419万円 | 約466万円 | 約519万円 |
| 20年 | 720万円 | 約985万円 | 約1,233万円 | 約1,563万円 |
| 30年 | 1,080万円 | 約1,748万円 | 約2,497万円 | 約3,660万円 |
※複利計算による試算値です。
30年まで続けると、年利7%想定で元本の約3.4倍。運用益が2,580万円と、元本の2倍を超える規模になります。時間が長くなるほど複利の恩恵が大きくなるのがポイントです。
つみたて投資枠と成長投資枠の使い分け方は、次の記事で整理しています。

月3万円と月5万円・10万円の差を比較
「3万円と5万円・10万円でどれくらい差がつくのか」もよく聞かれるポイントです。20年間、年利7%想定で試算すると次のようになります。
| 毎月の積立額 | 積立元本(20年) | 最終評価額(年利7%) | 運用益 |
|---|---|---|---|
| 月3万円 | 720万円 | 約1,563万円 | 約843万円 |
| 月5万円 | 1,200万円 | 約2,605万円 | 約1,405万円 |
| 月10万円 | 2,400万円 | 約5,210万円 | 約2,810万円 |
※複利計算による試算値です。
月3万円を月5万円に増やすと、最終評価額が約1,042万円多くなります。月10万円まで上げると、月3万円の約3.3倍に到達。ただし、月10万円はつみたて投資枠の年間上限(120万円)を使い切る金額で、家計への負担も大きくなります。
月5万円・月10万円を選ぶ前に知っておきたい比較ポイント・現実的な到達額は、以下の専門記事で詳しく解説しています。

増額は「後から」で構わない理由
最初から月5万円・月10万円でスタートする必要はありません。月3万円のまま続けるだけでも年利7%想定で20年後に1,500万円超に届きます。
新NISAの積立金額は、いつでも変更・一時停止できる仕組みです。生活防衛資金(生活費の3〜6ヶ月分)が貯まった後や、収入が上がったタイミングで少しずつ増やしていく方が、挫折せずに続けやすい方法です。
積立金額を途中で変更する具体的な手順は、以下の記事で画面キャプチャ付きで解説しています。

年代別スタートの差(30代・40代・50代)

このGIFは、30歳・40歳・50歳でそれぞれ月3万円の積立を始め、65歳まで続けた場合の推移を年利7%で可視化したものです。スタート年齢が10年違うだけで、ゴール時の資産額が2倍近く違ってくるのが一目でわかります。
年代別の65歳時点試算(月3万円×年利7%)
| スタート年齢 | 積立期間 | 積立元本 | 65歳時点の評価額 | 運用益 |
|---|---|---|---|---|
| 30歳 | 35年 | 1,260万円 | 約5,390万円 | 約4,130万円 |
| 40歳 | 25年 | 900万円 | 約2,435万円 | 約1,535万円 |
| 50歳 | 15年 | 540万円 | 約951万円 | 約411万円 |
※複利計算による試算値です。
30歳スタートと50歳スタートの差は、65歳時点の評価額で約4,439万円。月3万円という同じ金額でも、時間の差がこれほどの開きを生みます。
行動経済学から見る「先送りバイアス」
「来年から始めよう」と先送りする傾向は、行動経済学で現在バイアスと呼ばれています。「今すぐの損失は避けたい」「未来の利益は割り引いてしまう」という人間の認知特性です。
しかし、上の表が示す通り、先送りの1年は将来の数十万〜数百万円の損失につながります。月3万円でもいいので、今日の設定から始めるのが最も確実です。
年代別の具体的なスタート戦略は、以下の記事でそれぞれ詳しく解説しています。



シミュレーション結果を読む際の3つの注意点
利回りはあくまでも「想定値」です
本記事のシミュレーションは「年利○%で運用できた場合」という仮定の試算です。実際の投資信託の運用成果は、世界経済の状況や市場の動きによって変動します。
特に短期(1〜3年)では、年によってマイナスリターンも発生します。ただし、金融庁「つみたてNISAのデータ」が示すように、20年保有すれば年率リターンは2〜8%のレンジに収束し、元本割れの確率はほぼゼロまで下がります。
長期の積立は毎月の相場変動に一喜一憂しないことが最大のコツです。ドルコスト平均法(毎月一定額を買い続けること)で、価格が下がったときは多く買い、上がったときは少なく買う形になり、平均購入単価が自然に整います。
ドルコスト平均法の仕組みは、以下の記事で詳しく解説しています。

途中で積立をやめると複利効果が薄れます
複利の力は「時間×再投資」で生まれます。途中で積立を止めてしまうと、それ以降の複利効果は得られません。
現状維持バイアスという心理特性もあり、一度止めた積立は再開のハードルが高くなる傾向があります。急な出費があっても、つみたて投資枠は一時停止・金額変更がいつでもできるので、ゼロにせず月1,000円でも残しておくのがおすすめです。
一時停止からの再開手順は、以下の記事で解説しています。

税制や制度は変更される可能性があります
新NISAの制度内容(年間投資上限120万円・生涯非課税枠1,800万円など)は、2026年4月時点の情報をもとにしています。今後、法改正により変更になる可能性があります。最新情報は金融庁の公式サイトを参照してください。
年間投資上限と生涯非課税枠の全体像は、以下の記事で図解しています。

月3万円のNISA積立を実際に始める手順
NISA口座はネット証券で開設するのが便利
月3万円の積立を始めるには、まずNISA口座を開設する必要があります。NISA口座は一人につき1口座しか持てないため、慎重に選びたいところです。
初心者に選ばれているネット証券は、主に以下の3社です。
- SBI証券:国内口座開設数No.1。クレカ積立(三井住友カード)でVポイントが貯まる
- 楽天証券:楽天ポイントで投資信託が買える。楽天経済圏との相性が良い
- 松井証券:老舗ネット証券。投信保有でポイントが貯まる無料ロボアド「投信工房」が使いやすい
主要ネット証券の比較は、以下の記事で詳しくまとめています。

口座開設から積立設定までの具体的なステップは、SBI証券なら以下の記事で画面キャプチャ付きで確認できます。

積立設定はスマホから数分で完了
口座開設後は、積立する投資信託を選んで、毎月の積立金額を設定するだけです。月3万円ならクレカ積立の上限内(月10万円)に収まるので、クレカ積立で設定すればポイント還元も得られます。
銘柄選びに迷う方は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) か eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) のどちらかが、信託報酬の低さと純資産総額の大きさで初心者の定番になっています。
オール・カントリーの仕組み・中身は、以下の記事で解説しています。

まとめ:月3万円×20年は「1,000万円が射程」の現実解
月3万円の積立は、NISAで資産を作るうえで最も現実的なスタートラインです。
- 20年継続・年利7%想定で約1,563万円(元本720万円の約2.17倍)
- 30年継続・年利7%想定なら約3,660万円(元本1,080万円の約3.4倍)
- 30歳スタートと50歳スタートで65歳時点に約4,439万円の差
時間が最大の味方です。月3万円で始めて、余裕ができたら月5万円・10万円へ増額する流れが、挫折せずに続けられる現実的な攻略ルートだと考えます。
月3万円と月5万円・10万円の差をより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

複利効果そのもののメカニズムは、以下の記事でさらに深掘りしています。

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