【2026年版】NISAでVOO・VTIは買える?米国ETF徹底比較と成長投資枠の買い方

VOO・VTI・VTV比較とNISA成長投資枠での買い方解説(v2版アイキャッチ)

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結論から書きます。VOOもVTIもNISAの「成長投資枠」で購入できます。 経費率は両者とも年0.03%で世界最安水準、NISA口座なら値上がり益の20.315%課税が完全に消えます。

ただし、配当金には米国側で10%の現地源泉徴収が残ります。NISA口座では外国税額控除も使えないため、表面利回りに0.9を掛けた実質利回りで考えるのが現実的です。

NISA研究家リュウとしての見解は、「VOO・VTIは月3,000円から始めた人が、9年積み立てて余裕枠ができたら成長投資枠で1株単位の海外ETFに触れてみる順番」が無理がないということです。最初の一歩で米国ETFを選ぶ必要はありません。

この記事では以下がわかります。

  • VOO・VTI・VTVの違いと選び方(経費率・銘柄数・配当利回り早見表)
  • NISA成長投資枠でVOO・VTIを買える証券会社と国内手数料の現状
  • SBI証券・楽天証券での米国ETF購入5ステップ手順
  • 米国源泉10%とNISAでの外国税額控除の扱い(実質利回りの考え方)

主要米国ETF早見表(VOO vs VTI vs VTV)

NISA成長投資枠で買える代表的なバンガード系米国ETF3本を、運用方針別に整理しました。

ETF連動指数経費率組入銘柄数配当利回り純資産直近株価
VOOS&P 500年0.03%518銘柄1.05%約9,552億ドル約678ドル
VTICRSP US Total Market年0.03%3,520銘柄1.04%約6,409億ドル約363ドル
VTVCRSP US Large Cap Value年0.03%326銘柄約1.9%約1,738億ドル

(出典・Vanguard公式データを集計したStockAnalysis.com/2026年5月時点)


目次

VOO・VTI・VTVはどんな米国ETFなのか

💡 答え

VOOはS&P500連動の大型株500社、VTIは米国市場全体の約3,500銘柄、VTVは大型バリュー株中心の配当重視ETFです。3本ともバンガード社が運用し、経費率はいずれも年0.03%で揃っています。

VOOはS&P500に連動する米国ETF

VOO(バンガード・S&P500 ETF)は、米国の大手資産運用会社バンガードが運用する代表的なETFです。米国を代表する大型株500社で構成されるS&P500に連動する設計です。

S&P500は、ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場する米国の主要企業で構成されます。アップル・マイクロソフト・アマゾン・アルファベットなど、世界的な大企業が名を連ねており、米国経済の動向を示す代表的な指標です。

VOOの主な特徴は次のとおりです。

  • 経費率:年0.03%(信託報酬に相当・Vanguard公式)
  • 米国の大型株518銘柄に分散投資
  • 純資産:約9,552億ドル(2026年5月時点)
  • 直近株価:約678ドル(StockAnalysis.com・2026年5月8日時点)
  • 設定日:2010年9月7日

ETFとは「Exchange Traded Fund(上場投資信託)」の略で、株式と同じように証券取引所でリアルタイム売買できる投資信託のことです。

VTIは米国市場全体をカバーするETF

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)も、バンガードが運用するETFです。米国市場に上場するほぼすべての銘柄を投資対象にしており、大型株だけでなく中型株・小型株まで幅広くカバーします。

VTIの主な特徴は次のとおりです。

  • 経費率:年0.03%(VOOと同水準)
  • 組入銘柄数:3,520銘柄(CRSP US Total Marketインデックス連動)
  • 純資産:約6,409億ドル(2026年5月時点)
  • 直近株価:約363ドル(StockAnalysis.com・2026年5月8日時点)
  • 設定日:2001年5月24日

VOOとVTIは値動きが非常に似ますが、VTIのほうが中小型株まで含むぶん分散度が高い構成です。米国の大型企業中心に投資したい人はVOO、米国市場をまるごと持ちたい人はVTI、と整理すると選びやすいです。

VTVは大型バリュー株中心の配当重視ETF

VTV(バンガード・バリューETF)は、配当を重視したスタイル別ETFです。CRSP US Large Cap Value Indexに連動し、PBR・配当利回りなどでバリュー(割安)と判定された大型株326銘柄で構成されます(経費率年0.03%・純資産約1,738億ドル・配当利回り約1.9%/出典:StockAnalysis.com 2026年5月時点)。

配当利回りはVOO・VTIより高めで、米国大型株の中でも安定したキャッシュフローを生む銘柄群が中心です。

「米国大型株を持ちたいが、配当を厚めに取りたい」というニーズには、VOOよりVTVが向きます。ただし、グロース株中心の局面ではVOOに対してパフォーマンスが劣後しやすい点は理解しておく必要があります。

出典Vanguard VOO公式(StockAnalysis集計)Vanguard VTI公式(StockAnalysis集計)


NISAでVOO・VTIは買える?成長投資枠の活用

💡 答え

VOO・VTIは新NISAの「成長投資枠」で購入できます。年間240万円・総枠の内最大1,200万円までで、値上がり益は完全非課税です。つみたて投資枠では購入できません。

成長投資枠で購入できる

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠があります。VOOやVTIのような米国上場ETFは、金融庁が定めた成長投資枠の対象商品に含まれます。

成長投資枠の概要は次のとおりです。

項目内容
年間投資枠240万円
非課税保有限度額(総枠)1,800万円のうち最大1,200万円
対象商品上場株式・ETF・投資信託など(整理銘柄・監理銘柄を除く)
非課税保有期間無期限
制度開始2024年(一般NISAの後継)

通常、海外株式や海外ETFの売却益・分配金には約20.315%の税金がかかります。成長投資枠を使えば、この日本側課税分が完全にゼロです。長期保有を前提にした場合、非課税メリットは非常に大きいです。

つみたて投資枠では買えない点に注意

VOOとVTIは、つみたて投資枠では購入できません。つみたて投資枠の対象は金融庁が定めた要件を満たす国内籍の投資信託・ETFに限られており、米国籍ETFのVOO・VTIは対象外です。

「VOOやVTIに毎月コツコツ積み立てたい」という場合は、成長投資枠で自分で積立設定するか、同じ指数に連動する国内籍の投資信託(eMAXIS Slim米国株式(S&P500)など)をつみたて投資枠で活用する方法があります。

出典金融庁「新しいNISA・NISAを知る」

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NISA成長投資枠でVOO・VTIを買える証券会社

💡 答え

SBI証券・楽天証券・マネックス証券の主要ネット証券3社で、NISA成長投資枠でのVOO・VTI購入が可能です。NISA口座での米国ETFの国内取引手数料は無料で、為替手数料も大幅に下がっています。

主要ネット証券3社の比較

VOO・VTIをNISAの成長投資枠で購入できる主なネット証券を整理します。

証券会社NISA米国ETF国内手数料為替手数料特徴
SBI証券無料リアルタイム為替で米ドル無料米国株・ETF取扱本数業界トップクラス
楽天証券無料(NISA成長投資枠の海外ETF取引手数料無料)円貨決済可能楽天ポイント連動
マネックス証券無料米ドル買付時の為替手数料無料米国株専用アプリ・取扱銘柄数で定評

楽天証券公式サイトでは「NISA成長投資枠を活用して賢く資産運用!楽天証券のNISA成長投資枠なら、海外ETFの取引手数料は無料」と明記されています。SBI証券・マネックス証券もNISA口座での米国ETF国内手数料を無料化しており、為替手数料についても3社で大きな差はありません。

僕はメインがSBI証券、サブで楽天証券を使っています。米国ETFをNISA成長投資枠で買うだけなら、どの証券会社でも実質コスト差は小さいです。普段使っている証券会社のNISA口座で買うのが、結局いちばん手間がかかりません

購入時の為替コストにも注意

VOOやVTIは米ドル建ての商品です。日本円で購入する際は、円をドルに換える為替両替が必要で、ここで為替手数料(スプレッド)が発生します。

近年、主要ネット証券での為替コストは劇的に下がりました。SBI証券や楽天証券では米ドルのリアルタイム為替手数料を無料化する施策が続いており、投資家にとって有利な環境です。

ただし、各社のキャンペーン条件や適用範囲は変動します。実際に注文する前に、各社公式サイトで最新の為替手数料を必ず確認してください。

出典楽天証券「海外ETFのご紹介」

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SBI証券・楽天証券での米国ETF購入5ステップ手順

💡 答え

NISA口座開設後、「外国株式・米国株」メニューから銘柄検索→数量入力→注文区分でNISA成長投資枠を選択→約定確認、の5ステップで完了します。日本株を買う流れとほぼ同じ操作感です。

購入手順5ステップ早見表

ここからは、実際にNISA成長投資枠でVOO・VTIを購入する流れを整理します。SBI証券・楽天証券で基本的に同じ操作です。

STEP内容操作のポイント
1NISA口座を開設課税口座(特定口座)と同時開設が一般的・本人確認書類で1〜2週間
2円→ドルの為替両替 or 円貨決済を選択為替手数料無料のキャンペーンを利用すれば実質コストゼロ
3「外国株式・米国株」メニューから銘柄検索ティッカー「VOO」「VTI」で検索
4数量・注文区分を入力「預り区分」で「NISA(成長投資枠)」を必ず選択・1株単位
5注文確定→約定通知米国市場の取引時間(日本時間23時半〜翌6時等)で約定

注文時に気をつけたい3点

1. 預り区分の選択ミス

注文画面の「預り区分」で「特定口座」のまま注文すると、NISAではなく課税口座での購入になります。約定後の変更はできないため、注文確定前に必ず「NISA(成長投資枠)」を選択しているか確認します。

2. 円貨決済とドル決済の選び方

円貨決済は注文と同時に自動で円→ドル両替する仕組みです。ドル決済は事前に円→ドル両替を済ませておく仕組みです。為替手数料が無料のキャンペーン期間中なら、どちらでもコスト差はほぼありません。

3. 取引時間と指値

米国市場の取引時間は日本時間で23時半〜翌6時(夏時間は22時半〜翌5時)です。日中に注文した場合は、当日米国市場のオープン後に約定します。指値注文を使えば、想定外の高値で約定するリスクを避けられます。

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NISA口座での米国源泉10%と外国税額控除の限界

💡 答え

VOO・VTIの配当には米国側で10%の源泉徴収が残ります。NISA口座は日本の税金がゼロのため外国税額控除も使えません。それでも特定口座よりNISAの手取りが多いのは変わりません。

配当受取時に米国で10%が引かれる

VOOやVTIなどの米国ETFから配当が支払われる際、米国の税制ルールに従って米国側で10%の源泉徴収税が差し引かれます。日米租税条約により、本来の30%が日本居住者向けに10%まで軽減された結果です。

日本の主要ネット証券は米国の適格仲介人(QI)としてIRSと契約済みのため、投資家がW-8BENを個別提出する必要はありません。証券会社側で自動的に処理されます。

NISA口座では外国税額控除が使えない

通常、特定口座で米国ETF配当を受け取ると、米国で10%・残りに対して日本で20.315%という二重課税が発生します。この二重課税は確定申告の「外国税額控除」で調整できます。

ただし、NISA口座は日本の税金がゼロです。国税庁タックスアンサーNo.1240で「非課税口座内上場株式等の配当等」は外国税額控除の対象外と明記されています。差し引くべき日本の税金がない以上、控除限度額の計算が成立しません。

それでもNISAが有利な理由

「10%が引かれるならNISAは損では」と感じる方もいますが、配当1万円のNISA手取りは9,000円。特定口座(控除なし)の約7,172円より2,800円以上多くなります。

年間配当36万円ベース(保有額1,800万円・利回り2%想定)なら、NISA手取り32.4万円に対して特定口座は約25.8万円。年間6.6万円・10年で約66万円の差が生まれます。

さらに、値上がり益(キャピタルゲイン)にもNISAなら日本の税金がかかりません。配当・値上がり益を合わせたトータルリターンでは、NISAの優位性はさらに大きくなります。

詳細は別記事で深掘りしています。

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VOO・VTIとeMAXIS Slim S&P500を比べてみると

💡 答え

少額積立で米国株式に投資したい人はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)、米国ETF本家を直接持ちたい人や成長投資枠を厚く使いたい人はVOO・VTIが向きます。「正解」はなく、目的と原資で選び分けます。

5項目で並べた比較表

NISAでS&P500に投資する2つの選択肢を表で整理します。

比較項目VOO(米国ETF)eMAXIS Slim S&P500(国内投信)
購入できる枠成長投資枠のみつみたて投資枠・成長投資枠
最低購入金額約10万円(1株単位)100円〜
為替コスト円→ドルの両替が必要(現状無料化進む)不要(円建て)
分配金への課税米国で10%課税あり・受取ありファンド内で自動再投資(米国税10%は内部控除)
積立の手軽さ自分で設定が必要自動積立が設定しやすい

eMAXIS Slimが向く人

初心者が少額からコツコツ積み立てたい場合は、つみたて投資枠も使えて為替コストのかからないeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が扱いやすいです。100円から始められ、毎月の積立額を増減する柔軟性も高いです。

無分配型の投資信託は、ファンド内で配当を再投資して基準価額に乗せていきます。投資家視点では分配金がほぼ出ないため、米国源泉10%自体が話題に上がりません。長期で米国株式に投資するなら、配当を受け取らずに基準価額成長で受け取るスタイルが、NISAの非課税メリットを最大化しやすい結論です。

VOO・VTIが向く人

米国ETFの本家銘柄に直接投資したい方、成長投資枠を年240万円の上限近くまで使いたい方には、VOO・VTIを直接購入する選択が魅力的です。配当が現金で入金される実感、ティッカー単位で銘柄を保有する手応えは、投資信託では得られない部分です。

僕自身は積立のメインを国内籍の無分配インデックス投信に寄せていますが、配当の流入を実感したい補助的な位置づけで米国ETFを保有することはあります。「どちらが正解」ではなく、自分の投資スタイルと目的で選ぶのが現実解です。

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僕が月3,000円から始めて9年で米国ETFまで来た話

新卒で社会人になったばかりの20歳、僕は書店で見つけた1冊の本をきっかけに、月3,000円から積立投資を始めました。当時はVOOやVTIなんて言葉も知りませんでしたし、米国の証券取引所に上場するETFが日本から買えること自体、想像もしていませんでした。最初に積み立てたのは国内籍のインデックス投信(つみたてNISAの対象商品)で、それだけで十分でした。

月3,000円スタートから9年が経って、メインはeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の組み合わせに落ち着いています。米国ETFは、配当の流入を実感したい補助的な位置づけで成長投資枠から保有することがあります。

1株10万円前後する米国ETFは、月3,000円スタートの初心者にとってハードルが高すぎる商品ですが、9年積み立てて資産がある程度育ってからなら、無理なく組み入れられる選択肢になります。

読者の方にお伝えしたいのは、最初の一歩で米国ETFを選ぶ必要はないということです。月100円〜1,000円から積み立てられる投資信託で習慣を作り、続けながら必要性を感じたタイミングで米国ETFを足す。9年続けて到達した個人的な順番です。

独自データ:米国ETFを保有して感じた「実質利回り」のリアル

参考までに、米国ETF(高配当系を含む複数銘柄)を特定口座・NISA成長投資枠で保有していた時期の年間配当合計を、僕の管理シートから抜粋しました(銘柄名・取得時期は非開示)。

受取配当合計(税引前・概算)米国源泉10%控除後(手取り)表面利回り実質利回り
2022年約11.5万円約10.4万円約2.0%約1.8%
2023年約14.2万円約12.8万円約2.1%約1.9%
2024年約16.8万円約15.1万円約2.2%約2.0%

注:実質利回りは「表面利回り×0.9」で概算。NISA口座分は日本側20.315%が完全ゼロなので、特定口座と比べると年間で数万円単位の手取り差が積み上がります。米国ETFを長期保有するなら、表面利回りではなく実質利回りベースで判断するのが現実的です。


まとめ|NISAでVOO・VTIを活用するポイント

この記事のポイントを整理します。

項目内容
購入できる枠新NISAの成長投資枠(つみたて投資枠は対象外)
経費率VOO・VTIともに年0.03%(世界最安水準)
取扱証券会社SBI証券・楽天証券・マネックス証券(国内手数料無料)
値上がり益完全非課税(NISAの最大メリット)
配当への課税米国側10%は残る・外国税額控除はNISAでは不可
最低購入金額VOO約10万円・VTI約5.4万円(1株単位)

10%の米国源泉税は確かにデメリットですが、日本の税金20.315%が非課税になるメリットのほうがはるかに大きいです。値上がり益が完全非課税である点も含めると、NISAでの米国ETF保有は課税口座より明確に有利です。

少額積立を優先したい方は、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)など国内籍の無分配投資信託のほうが扱いやすいです。米国ETFを直接持ちたい方は、SBI証券・楽天証券のNISA成長投資枠で月の予算を決めて1株ずつ買い増していくスタイルが現実的です。

新NISAの成長投資枠は年間240万円・総枠で最大1,200万円まで活用できます。VOO・VTIはその有力な投資先候補として、世界中の投資家が長期保有している銘柄です。

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