NISAでバランスファンド・新興国株式は買うべき?分散投資の考え方を初心者向けに解説

NISAでの分散投資について考える若い男女のイラスト。「NISAでバランスファンド・新興国株式は買うべき?分散投資の考え方を解説」という文字と、バランスファンドや新興国株式を表すパズル、右肩上がりのグラフや明るい未来の街並みが描かれています。

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「オルカン(全世界株式)を買い始めたけど、新興国も別で買った方がいいの?」
「株式だけだと怖い…債券も入れたバランスファンドってどうなの?」

NISAを始めてしばらくすると、こんな疑問が浮かんできませんか?

オルカンやS&P500、先進国株式といった定番ファンドへの理解が深まるほど、「それ以外の選択肢はどうなんだろう」と気になってくるのは自然なことです。

本記事では、バランスファンド新興国株式ファンドに絞って、初心者の方にもわかりやすく特徴・メリット・デメリットを解説します。「オルカン1本でいいのか、何か追加すべきか」という悩みに、一緒に答えを探していきましょう。


目次

バランスファンドとは?株式・債券・REITをまるごと分散する仕組み

バランスファンドの基本:複数の資産を1本で保有できる

バランスファンドとは、株式・債券・REIT(不動産投資信託)など複数の異なる資産クラスを1本のファンドの中で保有できる投資信託のことです。

通常、株式ファンドだけに投資すると、株式市場が大きく下落したときに資産全体が一緒に落ちてしまいます。一方、債券は一般的に株式と逆の値動きをしやすい(株が下がると債券は上がる傾向がある)と言われているため、両方を持つことで値動きを和らげる効果が期待できるとされています。

これが分散投資の基本的な考え方で、バランスファンドは「その分散を自動でやってくれる商品」とも言えます。

NISA口座のポートフォリオの作り方について書いた記事「NISAのポートフォリオの作り方【初心者向けの銘柄組み合わせ例を解説】」もぜひ参考にしてみてください。

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8つの資産クラスを均等に持つ「8資産均等型」とは

バランスファンドの中でも、NISAで人気が高い商品が「8資産均等型」です。

その名の通り、以下の8つの資産クラスにそれぞれ12.5%ずつ均等に投資する仕組みになっています。

  • 国内株式(12.5%)
  • 先進国株式(12.5%)
  • 新興国株式(12.5%)
  • 国内債券(12.5%)
  • 先進国債券(12.5%)
  • 新興国債券(12.5%)
  • 国内REIT(12.5%)
  • 先進国REIT(12.5%)

株式だけでなく、債券やREITまで幅広く組み込まれているのが特徴です。資産の種類が異なれば値動きのタイミングも異なる場合があるため、全体的なリスクを抑える効果が期待できると言われています。

REITについて書いた記事「NISAでREIT(不動産投資信託)は買える?仕組みと選び方を解説」もぜひ参考にしてみてください。

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代表ファンド:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

8資産均等型の代表格といえば、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)(三菱UFJアセットマネジメント)です。

項目内容
正式名称eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
信託報酬年0.143%以内(税込)
分類バランス型(8資産均等)
為替ヘッジ原則なし

※信託報酬は2025年1月時点。最新情報は三菱UFJアセットマネジメント公式サイトでご確認ください。

信託報酬(運用コスト)が年0.143%以内と低コストで、1本で幅広い資産に分散投資できる点が評価されています。NISAのつみたて投資枠・成長投資枠どちらでも購入できます。


新興国株式ファンドとは?高成長と高リスクを正しく理解しよう

新興国とはどんな国?中国・インド・ブラジルが中心

「新興国(エマージング・マーケット)」とは、経済が急速に成長している発展途上の国々のことです。代表的な国としては中国・インド・ブラジル・台湾・韓国・サウジアラビアなどが挙げられます。

新興国株式ファンドが連動を目指す代表的な指数は「MSCI エマージング・マーケット・インデックス(MSCI新興国指数)」で、24カ国・約1,300銘柄以上で構成されています(指数の構成銘柄数は変動します。最新情報はMSCI公式サイトをご参照ください)。

新興国の特徴は、主に以下の通りです。

  • 経済成長率が高い:先進国に比べてGDP成長率が高い国が多い
  • 人口増加が続く国が多い:消費市場の拡大が期待できる
  • 政治・為替リスクが高い:政情不安や通貨の急落が起こりやすい
  • ボラティリティ(値動き)が大きい:短期的な上下幅が先進国株式より大きい傾向がある

一言で言えば、「高いリターンを期待できる分、値動きのリスクも大きい」のが新興国株式の特徴です。

代表ファンド:eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

新興国株式ファンドの代表格がeMAXIS Slim 新興国株式インデックス(三菱UFJアセットマネジメント)です。

項目内容
正式名称eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
連動指数MSCI エマージング・マーケット・インデックス
信託報酬年0.1518%以内(税込)
為替ヘッジ原則なし

※信託報酬は2026年4月10日時点。最新情報は三菱UFJアセットマネジメント公式サイトでご確認ください。

低コストで新興国株式に幅広く分散投資できるため、NISAで新興国へのエクスポージャー(投資比率)を高めたい方に選ばれていると言われています。


オルカン1本でいい?バランスファンド・新興国を追加する意味

オルカンにはすでに新興国が約10%含まれている

「オルカンを買っているなら新興国は不要では?」というご意見は、実は正しい面があります。

eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)が連動するMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)は、先進国23カ国+新興国24カ国の合計47カ国・約3,000銘柄で構成されています。

市場環境によって変動しますが、オルカンの構成比率のうち新興国が占める割合は約10〜11%程度です。米国が約6割強を占め、残りを日本や欧州などの先進国と、中国やインドなどの新興国で分けているイメージです(最新の構成比率は三菱UFJアセットマネジメント公式サイトでご確認ください)。

つまり、オルカンを持っている方はすでに新興国株式にも自動で投資しています。「オルカンがあるから新興国はゼロ」ではありません。

オルカンについて書いた記事「オルカン(全世界株式)とは?仕組みとNISAでの買い方をわかりやすく解説」もぜひ参考にしてみてください。

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あえてバランスファンドを選ぶ理由とデメリット

オルカンやS&P500などの株式100%ファンドと比べたとき、バランスファンドを選ぶメリット・デメリットをまとめます。

メリット

  • 株式・債券・REITをまとめて自動でリバランスしてくれる
  • 大きな暴落時に株式だけより下落幅が小さい傾向がある
  • 「何を組み合わせたらいいかわからない」初心者でも手軽に分散できる

デメリット

  • 長期的なリターンは株式100%ファンドより低くなりやすいと言われている
  • 株価が好調な時期でも、債券・REITがブレーキになって恩恵を受けにくい
  • 全ての資産が同時に下落する局面(インフレ期など)では分散効果が薄れることもある

バランスファンドは「リターンより安定性を重視したい方、暴落時に慌てず続けられるか不安な方」に向いていると言われています。

NISA口座のリバランスについて書いた記事「NISAのリバランスはどうやる?銘柄変更・比率調整の方法を初心者向けに解説」もぜひ参考にしてみてください。

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新興国株式を別途追加するメリット・デメリット

「オルカンを持ちつつ、新興国株式ファンドを追加する」という方法もあります。この場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット

  • オルカン内の新興国比率(約22%)より高い比率で新興国に投資できる
  • 新興国の高い経済成長によるリターンの上乗せを狙える
  • インドや東南アジアなどの成長市場への集中投資が可能

デメリット

  • 値動きが大きく、精神的負担が増す可能性がある
  • 政治・経済リスク(政権交代、資本規制、通貨下落など)が先進国より高い
  • オルカンとの重複でポートフォリオが複雑になりやすい

新興国株式の追加は「ある程度リスクを取れる方、長期的に新興国の成長を信じられる方」向けの選択肢と言えそうです。

オルカンとS&P500を比較した記事「オルカンとS&P500どっちを選ぶ?NISAで迷ったときの考え方」もぜひ参考にしてみてください。

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初心者向け!NISAでの組み合わせパターン3選

では、実際にどのように組み合わせればいいのでしょうか。初心者の方に向けて、3つのパターンを紹介します。

①シンプル最強:オルカン1本(株式100%・全世界分散)

銘柄比率特徴
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)100%世界約3,000銘柄に自動分散

こんな人に向いています:「とにかくシンプルに長期積立したい」「迷わず続けたい」「管理の手間をかけたくない」

オルカン1本は、「最もシンプルで合理的な選択のひとつ」と多くの投資家に言われています。世界中の株式に分散され、先進国も新興国も自動的にカバーされます。余分なコストをかけず、長期積立に徹するスタイルです。

eMAXIS Slimについて書いた記事「eMAXIS Slimとは?初心者に人気の理由とNISAでの使い方をわかりやすく解説」もぜひ参考にしてみてください。

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②値動きを和らげたい:オルカン+バランスファンドの組み合わせ

銘柄比率の目安特徴
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)70〜80%世界株式への成長投資
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)20〜30%債券・REITで安定感を追加

こんな人に向いています:「暴落時にパニックになりそうで怖い」「株式100%は不安だが、リターンもある程度は欲しい」

バランスファンドを一部加えることで、株式一辺倒よりも値動きが穏やかになる可能性があります。ただし、長期的なリターンはオルカン1本より低くなりやすいとも言われています。「精神的な安定を買う」という考え方です。

③成長性を少し上乗せ:オルカン+新興国株式の組み合わせ

銘柄比率の目安特徴
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)80〜90%ベースの世界分散
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス10〜20%新興国比率の上乗せ

こんな人に向いています:「インド・中国など新興国の成長に期待したい」「リスクは取れるが、全額新興国には入れたくない」

オルカンの中に新興国は約22%含まれますが、さらに比率を上げたい場合はこの組み合わせが考えられます。ただし、値動きの大きさや新興国特有のリスクも高まるため、少額から試してみるのが初心者には無難と言われています。

先進国株式ファンドや金ETFについて書いた記事もぜひ参考にしてみてください。

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まとめ:大切なのは「続けられる」自分だけのポートフォリオ

「正解」より「自分に合った」組み合わせを選ぼう

バランスファンドと新興国株式、それぞれの特徴をまとめます。

バランスファンド新興国株式ファンド
リターンの期待値低〜中中〜高
リスク(値動き)小さめ大きめ
向いている人安定重視・初心者成長重視・リスク許容度が高い人
オルカンとの関係補完(債券・REIT追加)比率の上乗せ

「どれが正解か」ではなく、自分のリスク許容度・投資期間・目的に合った選択が最も重要と言われています。

迷ったら「オルカン1本積立」から始めよう

「バランスファンドと新興国、どっちを追加すべきか迷う」という方は、まずはオルカン1本で積立をスタートするのが最もシンプルな答えのひとつです。

投資を続けながら自分のリスク許容度を確認し、慣れてきたらポートフォリオを少しずつ調整していく方法が、長続きしやすいと言われています。

焦らずコツコツ、それが資産形成の王道

NISAは長期・積立・分散が基本です。「今すぐ最高の組み合わせを見つけなければ」と焦る必要はありません。

大切なのは、暴落がきても動じず、相場に居続けること。そのためにも、自分が「納得して続けられる」ポートフォリオを選ぶことが、最終的には大きな差を生むと言われています。


当サイト「NISAはじめてガイド」では、投資に関する情報を正確にお届けするよう努めていますが、投資には元本割れのリスクがあります。掲載内容は投資を推奨するものではありません。詳しくは免責事項をご確認ください。

 

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