新NISA含み益の利益確定|いつ売る?タイミング判断×税金×再投資3ステップ【2026年版】

新NISAの含み益と利益確定の判断フロー(タイミング・税金・再投資)

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結論:新NISAの含み益は「税金ゼロで売れる」が、9割のケースで売らない方が資産は大きくなります。

僕は9年間NISAで一度も利益確定をしていません。2020年のコロナショックで含み益が30%以上吹き飛んだときも、2022年のインフレショックでも、積立設定を変えずに放置し続けました。その結果として「売らないのが最強」という結論に辿り着いています。ただし「3年以内に使うお金」は計画売却が正解です。

判断項目売る判断持ち続ける判断
使う時期1〜3年以内に必要10年以上先(老後資金等)
税優位性非課税で確定できる ✓非課税で複利継続できる ✓✓
再投資コスト翌年簿価ベース枠復活(機会損失あり)枠消費ゼロで複利が続く
出口戦略ライフイベント近接(住宅・教育費)老後資金・目標額未達
結論必要額だけ計画売却原則保有継続

この記事では以下がわかります。

  • 新NISAの利益確定タイミングを「利益額×年齢×運用残期間」の3軸で判断する具体フロー
  • 利確した場合と放置した場合の20年後の資産差(独自シミュレーションGIF)
  • 売却後の非課税枠復活ルールと「売って再投資」で失敗しない3ステップ
  • NISA研究家リュウが9年間NISAで一度も利確していない理由と、迷ったときの判断基準

目次

含み益確定の「正解」を5つの軸で判定する|税金・タイミング・再投資コストの全体像

2025〜2026年の相場好調で、新NISA口座に数十万円〜数百万円規模の含み益が積み上がった方が急増しています。「非課税だから好きなときに売っていい」は正しい一方で、早すぎる利確は複利の雪だるまを自ら潰す行為でもあります。

判断を誤らないために、含み益確定の判断に必要な5つの軸を整理します。

① 使う時期が3年以内か:最優先の判断軸

住宅頭金・子どもの教育費・老後の生活費など、大きな支出の時期が3年以内に迫ったら売却タイミングです。実際に使う時期の1〜3年前から少しずつ分割して売却することで、相場の一時的急落リスクを時間で分散できます。逆に10年以上先にしか使わないお金は、売却する理由がほとんどありません。

② 税優位性:売っても売らなくても税金はゼロ

通常の特定口座では売却益に20.315%の税金がかかりますが、新NISA口座の売却益は完全非課税です。つまり「今売れば非課税メリットを得られる」は正しいですが、「持ち続けても複利は非課税で育つ」も同じく正しいため、税優位性だけを判断軸にすると答えが出ません。

③ 再投資コスト:翌年復活する枠は「生涯枠」だけ

売却した商品の取得価額(簿価)分の非課税枠が翌年1月1日に復活します。ただし年間投資上限(360万円)は増えません。売却後に同じ銘柄に再投資すると、生涯枠1,800万円の空き容量は戻りますが、翌年分の買付ペースが年間上限に縛られる点を考慮する必要があります。

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④ 出口戦略:ライフイベントと連動させる

老後資金のように使い始めまで10年・20年ある場合、途中で利益確定しなくても複利の力でさらに資産が大きくなります。一方、50〜60代で運用残期間が短くなった方は、3〜5年計画で段階的に取り崩す「守りの利確」を発動する段階に入ります。

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⑤ 結論:売るなら「必要額だけ計画売却」

NISA研究家リュウとしての見解は、「10年以上使わないお金は保有継続、3年以内に使うお金は計画的に分割売却」の二択で9割は整理できるということです。全額一括売却よりも、必要な金額だけを必要な時期に合わせて段階的に売却する方が、残りの資産の複利効果を最大限に維持できます。


新NISAの含み益と利益確定の基本|税金ゼロの本当の意味

新NISA含み益の複利シミュレーション 月3万円×年利7%×20年

上のGIFは、月3万円を年利7%で20年積み立てた場合の資産推移です。元本720万円が評価額1,562万円(含み益842万円)まで膨らみます。この含み益をどのタイミングで確定し、どう活かすかが本記事のテーマです。ここで全額利確して現金化するケースと、そのまま保有継続するケースでは、その後20年の差がさらに大きく開きます。放置継続を選べば長期で資産が伸び続ける一方、利確後に現金のまま寝かせると名目額は守れてもインフレで実質価値が目減りします。参考:過去20年のオルカンの平均リターンは年7.0%前後です。

10年目・15年目・20年目の中間点シミュレーション

GIFだけでは”いつの時点でどれくらい差が開くか”が見えにくいため、数値表で10年目・15年目・20年目の3点を明示します。利確後は0%運用(現金保有)と1%運用(定期預金相当)の2ケース、放置は年利7%継続を前提としています。

経過年数①全額利確→現金0%運用①全額利確→1%定期預金②放置継続(年利7%)差額(②−①現金)
0年目(開始時点)1,562万円1,562万円1,562万円0円
10年目1,562万円1,725万円3,071万円+1,509万円
15年目1,562万円1,813万円4,309万円+2,747万円
20年目1,562万円1,906万円6,044万円+4,482万円

10年目ですでに1,500万円以上の差がつき、20年目には約4,480万円の開きになります。インフレ年2%を考慮すると、現金のまま20年置いた場合の実質購買力は名目1,562万円の約67%(約1,049万円相当)まで目減りします。「今の含み益を守るため」に利確した結果、20年後には放置ケースの約3分の1の資産に留まる計算です。利確の機会費用はそれほど大きいと理解しておくべき数値です。

「含み益」は売らなければ確定しない

含み益とは、購入時より現在の評価額が上回っている状態の未実現利益のことです。評価益とも呼びます。100万円で買った投資信託が150万円になっていれば50万円の含み益ですが、この50万円は相場次第で縮みます。実際に売却して初めて手元に入る確定利益になります。

NISAなら売却益・分配金が完全非課税

通常の特定口座では売却益に20.315%の税金(所得税15.315%+住民税5%)がかかります。50万円の利益なら約10万円が税金で引かれる計算です。

新NISA口座の売却益はこの税金がゼロです(金融庁「NISAの概要」)。50万円がまるごと手元に残ります。この非課税メリットこそが「売るタイミングの自由度」を生んでいます。

売却枠は翌年に「簿価ベース」で復活する

旧つみたてNISAと違い、新NISAは売却した商品の取得価額(簿価)分の非課税枠が翌年に復活します。100万円で買って150万円で売った場合、翌年に100万円分の枠が戻る仕組みです(金融庁「新NISAの概要」)。生涯非課税限度額1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)の枠内で売買を繰り返せます。

枠復活の仕組みを詳しく知りたい方はこちらを先に読んでください。

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利益確定すべきかの判断フロー|利益額×年齢×運用残期間の3軸表

3軸シミュ表:このパターンなら売る・持つが一目でわかる

利益確定の判断は、感情ではなく以下3軸の定量基準で決めます。自分の条件に最も近い行を探してください。

利益額の目安年齢運用残期間(使うまで)推奨アクション
+10万〜30万円20〜30代10年以上全額保有継続。複利の初動段階で利確すると伸び代を潰す
+50万〜100万円20〜30代10年以上保有継続。目標額未達なら触らない
+100万〜300万円40代10〜15年原則保有。株式比率が目標から10%以上ズレたときだけ一部利確
+300万〜500万円50代5〜10年1〜2割を分割利確し、現金・債券比率を徐々に上げる
+500万円以上60代前半3〜5年3〜5年計画で段階的に取り崩し。相場急落リスクを平準化
金額不問全年代1〜3年以内に使う全額または必要額を計画売却。ライフイベント優先

各マス「なぜこの判断になるか」の理由

表の結論だけを示しても、自分のケースに当てはめた時に応用が効きません。各行の判断根拠を補足します。

20〜30代で含み益+10万〜100万円:全額保有継続

運用残期間が10年以上ある世代は、複利の初動段階にあります。評価額が100万円で含み益10万円の段階で利確すると、その10万円を再度同じ成長軌道に戻す難易度が高く、複利が雪だるま式に膨らむ”後半の伸び”を自ら捨てる結果になります。新NISAの非課税枠は1,800万円と有限なので、早期利確はそのまま生涯の非課税運用額の目減りに直結します。

40代で含み益+100万〜300万円:株式比率10%超過時のみ一部利確

40代は運用残期間10〜15年で複利効果の恩恵をまだ受け取れる一方、老後資金との距離は縮まってきます。この世代の最適解は「利確するための利確はしない。ただしリスク配分が崩れたら戻す」です。株式比率が目標+10%を超えたときだけ超過分を売却し、債券・現金比率を維持する運用に切り替える段階です。

50代で含み益+300万〜500万円:1〜2割を分割利確

運用残期間が5〜10年に縮まると、相場急落から回復を待てる時間が短くなります。ここで初めて「守りの利確」を発動します。全額ではなく1〜2割ずつ、年単位で現金・債券比率へ振り替えることで、暴落直前に資産ピークを迎えてしまうリスクを平準化できます。

60代前半で含み益+500万円以上:3〜5年計画で段階的に取り崩し

運用残期間3〜5年は、積立を止めて「取り崩しモード」へ移行するタイミングです。一括売却は直前の暴落が致命傷になるため、3〜5年かけて12〜20回に分割売却するのが王道です。4%ルール(年4%ずつ取り崩す手法)をベースに、生活費と年金の不足分だけを現金化していく運用へ切り替えます。

「目標金額に到達したら売る」は最強のルール

投資開始時に「評価額が〇〇万円になったら売る」「利益率30%で利確する」と売却ルールを先に決めておく方法は、多くの長期投資家が採用しています。行動経済学でいうコミットメントデバイス(事前拘束)の一種で、相場の欲と恐怖に判断を奪われないための装置です。

売却ルールの代表例は以下です。

  • 評価額が目標額(例:老後資金2,000万円)に達したとき
  • 含み益率が20%・30%など一定水準を超えたとき
  • ポートフォリオ内で特定資産の比率が目標を10%以上超過したとき
  • ライフイベント(住宅頭金・教育費)の支払い期限が1〜3年以内に近づいたとき

ライフイベントが3年以内に来るなら分割売却一択

住宅頭金・子どもの教育費・老後の生活費など、大きな支出の時期が3年以内に迫ったら売却タイミングです。

実際に使う時期の1〜3年前から少しずつ分割して売却することで、相場の一時的急落リスクを時間で分散できます。一括売却の前日に暴落する悲劇を避けるには、3〜12ヶ月に分けた計画売却が鉄板です。

出口戦略の全体像はこちらの記事で整理しています。

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【独自データ】NISA研究家リュウの9年間の利確スタンス|一度も利益確定していない理由

公式データだけでは「利確を我慢した人」のリアルは伝わりません。そこで私自身の9年間のNISA運用スタンスを、定量・定性の両面で公開します。総運用額や含み損益の具体額は非公開としていますが、「何をどう持ち続けたか」は全て公開可能な事実です。

リュウのNISA運用プロファイル(2017年4月〜現在/9年)

項目実績
投資歴9年(2017年4月〜)
NISA利用歴一般NISA(2017年)→つみたてNISA(2018年1月〜)→新NISA(2024年〜)
積立額の推移月3,000円スタート→約7年で月15万円まで段階増額
保有ファンド(NISA内)オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)がメイン/S&P500がサブ
NISA枠での利益確定回数9年間でゼロ回(全額保有継続)
売却歴がある口座特定口座の日本個別株(トヨタ・三菱UFJなど)で部分売却のみ/NISA枠の投信は一度も触っていない

このデータからわかる3つの事実

  1. 9年間の積立で利確ゼロ=「放置継続」派の実績。2020年のコロナショック・2022年のインフレショック・2025年までの数度の急落を経ても、積立投信を売却したことは一度もありません
  2. 利確するのは特定口座の個別株だけ。私の場合、NISA口座は「非課税の複利箱」に徹し、個別株の比率調整は特定口座で対応しています。NISAで売ると非課税枠が消費される(翌年復活はするが復活まで機会損失)ため、売却の自由度は特定口座の方が高いからです
  3. 積立を止めなかった方が結果的に大きく伸びた。利確を検討した2020年3月のコロナ時点で売っていたら、その後の上昇分を全て取り逃していました。「見ない・売らない」が9年間で最も効いた判断です

ここから読者のみなさんにお伝えしたいのは、NISAで利益確定しなくても資産は育つという事実です。もちろん「NISAで絶対に利確するな」という話ではなく、「利確しない選択肢が現実的にアリ」ということを、9年続けた立場から伝えたいという趣旨です。

リバランスが必要な場面でのNISA枠の使い方はこちらで解説しています。

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【実体験コラム】僕が利確を迷った瞬間と「見ないのが最強」に辿り着いた話

僕は正直に白状すると、投資が好きで証券アプリを1日に何度も開くタイプです。積立が自動で回っているのは頭では分かっているのに、評価額を確認してしまう癖がなかなか抜けません。

ただし、これは投資歴9年続けてきたから成立している話であって、始めたての1〜2年は毎日含み損益を見ては一喜一憂し、一度は積立額を減らそうかと本気で迷いました。2020年3月のコロナショックでは、NISAで積み立てていたオルカン・S&P500の評価額が30%以上吹き飛び、「今ならまだ傷が浅いうちに一度売って現金化したほうが良いのでは」という声が毎日頭の中で鳴っていました。結局、忙しさに紛れて積立設定を変えないまま時間が過ぎ、気付けば2021年以降の上昇局面で評価額は回復→更新を繰り返しています。あのとき”利確風の損切り”をしていたら、その後の上昇分は全部取り逃していました

この経験から読者へのアドバイスは「初心者ほど含み益・含み損画面を見ない」「見る場合は目的を限定する」の2点です。アプリを開く目的が「利確の衝動を満たすため」になった瞬間、長期投資は崩れます。僕のように見る習慣がある人でも、売却の最終判断は3軸表(利益額×年齢×運用残期間)に必ず戻すようにしています。


売却後の「税金と再投資」3ステップ|非課税枠を無駄にしない運用

ステップ①:売却のタイミングで税金計算は発生するか?

新NISA口座内の売却益は確定申告不要・税金ゼロです。特定口座と違い年間損益通算の対象外で、損失が出ても他口座の利益と相殺できません。この点だけは特定口座と異なるので、損切り目的の売却はNISAでは原則行いません。

NISAと特定口座の税金比較(出口を見据えた違い)

口座種別売却益への課税損益通算繰越控除(3年)向いている出口戦略
新NISA0%(非課税)不可不可長期保有・非課税で取り崩し
特定口座(源泉徴収あり)20.315%可能可能損失発生時の節税に活用

出口戦略の観点では、NISAは「利益が出るほど得する口座」、特定口座は「損失が出ても税制で救済される口座」という性格の違いがあります。老後に向けて両口座を併用する方は、先にNISAを取り崩して非課税メリットを最大化し、特定口座は利益圧縮のための損出しにも使える柔軟さを残しておく、という出口順序が合理的です。

NISA口座での損失の扱いはこちらで詳しく解説しています。

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ステップ②:売却枠の復活は「翌年1月1日」

売却した商品の簿価分の非課税枠が戻るのは翌年1月1日です。同年中に売って同年中に買い直すと、新規の年間投資枠(360万円)をそのまま消費します。12月に売って翌1月に買い直す場合は、売却分の枠+新年の枠の両方が使えるため効率が最もよくなります。

具体例:枠の復活は「生涯投資枠」であり「年間投資枠」は増えない

2026年12月に簿価100万円分(評価額150万円)を売却した場合、2027年1月1日に100万円分の「生涯投資枠(1,800万円の上限)」が復活します。ただし、1年間に投資できる上限(年間投資枠)は360万円で固定されているため、売却したからといって翌年に460万円(360万+100万)投資できるようになるわけではありません。生涯で投資できる総枠の空き容量が戻るだけで、年間の買付ペースは最大360万円が限界となります。

ステップ③:再投資先は「売却前と同じ銘柄」でよいか?

リバランス目的の売却なら、再投資先は売却した銘柄と別の資産クラスにするのが原則です(比率が偏った資産を減らすのが目的だから)。一方、「相場を読んで安く買い直す」狙いの売却・再投資は初心者には難易度が高く、タイミングの取り違いで損することが多い作業です。

再投資先の選び方フロー

  1. 売却理由が「比率超過」なら → 不足している資産クラス(債券・現金・別地域株)に再投資する
  2. 売却理由が「ライフイベント備え」なら → 再投資せず現金のまま保有する。再投資の判断は支出確定後に行う
  3. 売却理由が「相場高値の利確」なら → 原則として再投資しない。キャッシュポジションで暴落待ちをするのは初心者にはタイミング取りが難しく、結果として高値で買い戻す失敗が多い

「売って再投資」を繰り返す場合は、明確な目的(リバランス・ライフイベント備え)があるときに限るのが賢明です。目的なく回転させると、非課税枠の残量を減らすだけで複利効果が消えていきます。


読者タイプ別Q&A|よくある利確の迷いに答える

Q1. 50代で元本だけは絶対に守りたい。どう動く?

50代で運用残期間5〜10年なら、含み益部分だけを年1〜2割ずつ段階的に現金・債券へ振り替えるのが現実解です。元本部分をそのまま保有しておけば、相場が暴落しても含み益の範囲で吸収でき、元本割れリスクを大きく下げられます。全額利確は20年単位で見ると機会損失が大きいため、利確するのは”目標配分から超過した分”に限定するのがコツです。リバランスの具体的な配分計算は/nisa-rebalance-yarikata/で手順化しています。

Q2. 30代・放置派だが、このまま20年見なくてよい?

「完全放置」で問題ありません。ただし年1回だけ目標配分とのズレをチェックしてください。株式比率が10%以上超過していたらリバランスで戻すだけで、それ以外の時期はアプリを開く必要はありません。投資歴の長い方ほど含み益画面を見ない習慣ができています。頻繁に見るほど、利確衝動に負ける確率が上がるからです。

Q3. 40代で住宅ローン頭金が3年後に必要。全額利確すべき?

全額ではなく必要額だけを計画売却が正解です。住宅頭金に使う金額を確定させ、その分だけを3年かけて分割売却します(たとえば頭金500万円なら、12ヶ月で月約42万円ずつなど)。残りの資金は老後に向けて運用継続することで、住宅費のために老後資金まで手放す失敗を避けられます。

Q4. 相場が天井に見える。今全部売って暴落を待つのは?

市場のタイミングを読む売買は長期投資家のリターンを悪化させるというデータが金融庁や各種運用会社のレポートで繰り返し示されています。天井売り・底買いに全員が成功するなら誰も損しません。含み益を守るための利確は、3軸表(利益額×年齢×運用残期間)の基準に照らして、自分のライフイベントが近い場合に限定するのが賢明です。


次に読むべき記事|利確判断をさらに具体化する

ここまで読んで「自分の場合どう動くか」の方向性が見えた方は、以下の2記事を続けて読むと実行段階まで落とし込めます。

リバランス手順を具体化したい方:株式・債券・現金の目標比率の決め方、年1回チェックの段取り、売却後の再投資先の選び方まで、実例つきで解説しています。

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50代・60代で出口戦略を固めたい方:退職金とNISAの併用、取り崩し順序、4%ルールの応用例まで、老後資金フェーズの意思決定を網羅しています。

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「そのまま保有継続」を選ぶべきケース|複利を最大化する判断

使う予定がないお金は20年間触らないのが最適解

含み益が大きくなるほど「早く確定しなければ」という焦りは強くなります。ただし使う予定がないお金は、売らずに育て続けることが長期投資の大原則です。

老後資金のように使い始めまで10年・20年ある場合、途中で利益確定しなくても複利の力でさらに資産が大きくなります。

複利とは運用で得た利益がさらに利益を生む雪だるま効果のことです。年7%運用なら100万円は20年後に約387万円になります。売却して現金で置いた場合との差は時間が長くなるほど拡大します。複利の詳細はこちらを参照してください。

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「含み益が消える恐怖」への処方箋

好調相場の後には調整局面が来るのが常で、「今の含み益が消えたら…」という不安を抱く方は多いものです。その不安は自然な感情です。損失回避バイアス(同額の損と得なら損の方を2倍強く感じる心理傾向:行動経済学のカーネマン&トベルスキー研究)が働いているだけで、判断ミスではありません。

不安の棚卸しには以下3つの問いかけが役立ちます。

  • 「この資金は、いつ・何のために使う予定か?」 → 10年以上先なら一時下落を待てる
  • 「今すぐ売らなくても、生活に困らないか?」 → 生活費・緊急資金は投資と別に確保できているか
  • 「投資を始めたときの目的は変わっていないか?」 → 老後資金として始めたなら短期変動は本来の問題ではない

「不安だから売る」ではなく「目的と計画に照らして判断する」ことが、長期投資を続ける最大のコツです。


まとめ|利益確定は「税金」ではなく「使う時期」で決める

新NISAの含み益は、売っても売らなくても税金上の損得は発生しません。だからこそ判断軸は使う時期と目標金額の2つに絞れます。

利益確定を前向きに検討してよいケース

  • 投資開始時に決めた目標金額・目標利益率に達した
  • 住宅購入・教育費など近い将来(1〜3年以内)の出費が控えている
  • 資産バランスが目標から10%以上ズレてリバランスが必要
  • 生活状況が変わりリスクを抑えた運用へ切り替えたい

保有継続を選ぶべきケース

  • 使い道が10年以上先(老後資金など)
  • 生活費・緊急資金は別途確保済み
  • 複利効果を最大化しながら長期で育てたい
  • 相場の短期変動に左右されない投資方針を持っている

NISAの最大の強みは「非課税で長期運用できる」ことです。売却タイミングは感情ではなく、自分の人生計画と目的をベースに決めるのが王道です。

迷ったら今日1つだけ行動してください。「このお金は何年後に何のために使うか」を紙に書き出すこと。それが利益確定の判断軸を自分の中に作る最短ルートです。

口座開設から始めたい方はこちらを参考にしてください。

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当サイト「NISAはじめてガイド」では、投資に関する情報を正確にお届けするよう努めていますが、投資には元本割れのリスクがあります。掲載内容は投資を推奨するものではありません。詳しくは免責事項をご確認ください。


 

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