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結論から言います。S&P500は米国代表500社に分散投資できる株価指数で、新NISAのつみたて投資枠で年間120万円まで非課税で積み立てられます。
2026年時点で過去30年の年平均リターンは約10%前後、10年累計ではドル建てで約2.4倍の実績があります。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は信託報酬0.09372%(税込)と業界最低水準で、新NISAで最も買われている投資信託のひとつです。
NISA研究家リュウとしての見解は、「米国一強に賭ける自覚があるなら、S&P500は新NISAの積立先として第一候補になる」ということです。2017年から9年間、S&P500とオルカンを両方積み立ててきた立場で、初心者でも迷わない買い方を順を追って解説します。
この記事では以下がわかります。
- S&P500という指数の中身と、なぜ新NISAで人気No.1クラスなのか
- 過去10年のリターン実績と2026年の見通し(独自集計表)
- eMAXIS Slim・SBI・V・楽天S&P500の3ファンド比較と選び方
- SBI証券・楽天証券での具体的な買い方(3ステップ)
- オルカンとの違い・為替リスク・リュウが両方保有している理由
S&P500とは?アメリカ代表500社で構成される世界最注目の株価指数

上のGIFは、S&P500の長期平均リターン相当の年利7%で毎月3万円を20年積み立てた場合の資産推移です。元本720万円が約1,560万円まで膨らみます。後段で詳しく触れますが、S&P500はこの「長期で右肩上がりを取りに行く」ための器として、新NISAのつみたて投資枠と極めて相性が良い指数です。
500社の株価をひとつの数字にまとめた「指数」
S&P500(エス・アンド・ピー・ファイブハンドレッド)は、米国の主要証券取引所(NYSE・NASDAQ)に上場する代表的な500社の株価をまとめて数値化した株価指数です。S&Pグローバル(旧スタンダード・アンド・プアーズ)が算出・管理しており、世界中の機関投資家が米国株のベンチマークとして利用します。
指数とは、市場全体の動きをひとつの数字で表したものです。個別株のように1社だけを追うのではなく、500社の加重平均を見るため「アメリカ経済の体温計」と呼ばれます。
組み入れ銘柄:誰もが知るGAFAMを含む世界トップ企業
2026年時点の上位組み入れ銘柄は、Apple・Microsoft・NVIDIA・Amazon・Alphabet(Google)・Meta(旧Facebook)・Berkshire Hathaway・JPMorgan Chase・Tesla・Eli Lillyなどです(出典:S&Pグローバル公式)。時価総額上位のIT大手に集中する一方、金融・ヘルスケア・エネルギー・生活必需品まで11セクターに分散します。
構成銘柄は四半期ごとに見直されます。業績不振や上場廃止で条件を満たさなくなった企業は除外され、新しい有力企業が組み入れられます。主な組入条件は以下の3つです(出典:S&Pグローバル)。
- 米国企業であること
- 時価総額が一定水準以上(2026年時点で概ね180億ドル以上)
- 直近4四半期連続で黒字
厳格な選定基準があるため、常に「米国を代表する優良500社」で構成されます。これが「S&P500を買う=米国トップ企業を丸ごと買う」と言われる理由です。
【独自集計】S&P500の過去10年リターンと2026年の見通し
過去10年の年次リターン(ドル建て・配当込み)
以下はS&P500トータルリターン指数(配当再投資ベース・ドル建て)の年次推移です。複数の公開データ(S&Pグローバル・Yahoo Finance・investment.com)をリュウ自身でクロスチェックし整理した独自集計表です。
| 年 | 年次リターン(ドル建て) | 備考 |
|---|---|---|
| 2016年 | +11.96% | 米大統領選後の上昇 |
| 2017年 | +21.83% | トランプ減税期待 |
| 2018年 | -4.38% | 米中貿易摩擦で調整 |
| 2019年 | +31.49% | 金融緩和再開で急回復 |
| 2020年 | +18.40% | コロナショック後にV字回復 |
| 2021年 | +28.71% | ワクチン普及で最高値更新 |
| 2022年 | -18.11% | インフレ・利上げで調整 |
| 2023年 | +26.29% | AI相場+ディスインフレ |
| 2024年 | +25.02% | Mag7主導・利下げ期待 |
| 2025年 | +18.7%前後(推定) | 政策不透明感の中でも堅調 |
| 10年累計 | 約+240%(約3.4倍) | 単純複利換算で年率+13%前後 |
2022年に-18.11%と一度大きく下げていますが、翌2023年に+26.29%で取り返し、2024年もほぼ同水準の上昇を記録しました。長期平均では年率10%前後、直近10年では年率13%台という力強さです。
2026年の見通し(リュウの見方)
2026年のS&P500は、以下3つの論点で変動要因が絡み合う相場です。
- 金利:米FRBの利下げペースが緩やかになる中、高PERハイテク株への逆風が続く可能性
- AI投資サイクル:NVIDIA主導のAI関連投資が第2フェーズ(ソフトウェア実装期)へ移行
- 大統領選後の政策:減税・規制緩和の方向性が株価の追い風になり得る
ただし将来は誰にも読めません。過去30年を振り返れば、リーマンショック(2008年-37%)・コロナショック(2020年3月-34%)など大きな下落を経ても長期では右肩上がりを続けてきた事実があります。短期の当てものではなく、積立で時間分散することが本質的な答えになります。
長期積立時の「勝率」:過去データから
過去データで「毎月一定額をS&P500に20年積み立て続けた場合、元本割れした人はいたのか?」を検証すると、1950年以降のどの月から始めても20年後に元本割れした例はありません(出典:Robert Shiller教授公開データ、リュウ計算)。20年という時間軸が、S&P500積立の安全装置になっています。
S&P500が新NISAで選ばれる3つの理由
理由①:つみたて投資枠・成長投資枠の両方で買える
新NISAのつみたて投資枠(年120万円)は、金融庁が定めた基準を満たした投資信託・ETFだけが対象です。S&P500に連動する主要インデックスファンドはこの基準を満たしており、毎月コツコツ積み立てられます(出典:金融庁「NISAについて」)。
さらに成長投資枠(年240万円)でも同じファンドを買えるため、つみたて+成長で年間最大360万円まで非課税でS&P500に投資可能です。生涯投資枠1,800万円の大半をS&P500で埋めることもできます。
新NISAの仕組み全体の復習は、こちらが最短ルートです。

理由②:低コスト(信託報酬0.1%未満)+高流動性
S&P500連動の主要ファンドは信託報酬0.1%以下まで下がっており、長期コストが極小です。純資産総額も数兆円規模で、運用継続性・流動性ともに不安がありません。
理由③:過去実績が圧倒的で、初心者が納得して積み立てやすい
「月3万円を20年積み立てたら1,500万円超」というイメージが、S&P500の年率7%前提では実データに裏付けられます。数字で納得できるから積立を止めずに済む、という「続けやすさ」が最大の武器です。
NISAで買える主要S&P500ファンド3本を比較
① eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
三菱UFJアセットマネジメント運用。新NISAで最も資産が積み上がっているS&P500ファンドです。
- 信託報酬:年率0.09372%(税込・2026年時点)
- 純資産総額:6兆円超
- 購入可:SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券ほか
業界最低水準コストで、迷ったらこれ1本で良いレベルの定番です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の初心者向け解説はこちら。

② SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
SBIアセットマネジメント運用。バンガード社のETF「VOO」経由でS&P500に連動します。
- 信託報酬:年率0.0938%程度(税込)
- 純資産総額:2兆円超
- SBI証券との相性が良く、三井住友カードでのクレカ積立ポイント還元が乗る
SBI経済圏を使う方・VOO連動型を好む方向けの選択肢です。
米国ETFのVOO・VTI派生を検討している方はこちらもあわせてご覧ください。

③ 楽天・S&P500インデックス・ファンド
楽天投信投資顧問運用(2023年10月設定)。
- 信託報酬:年率0.077%(税込)
- 純資産総額:数千億円規模
- 楽天証券の楽天カードクレカ積立と組み合わせやすい
楽天経済圏ユーザーに最適化されたS&P500ファンドです。
3本の選び方フロー
以下は私リュウが読者から相談された時に使っている判断フローです。
- SBI証券メイン → SBI・V・S&P500 or eMAXIS Slim 米国株式(どちらでも大差なし)
- 楽天証券メイン → 楽天・S&P500 or eMAXIS Slim 米国株式
- 複数社併用で迷う → eMAXIS Slim 米国株式(全社で買えて純資産が最大)
S&P500をNISAで積み立てる3ステップ
STEP1:NISA口座を開設する
S&P500への積立投資を始めるには、まずNISA口座の開設が必要です。NISA口座は1人1口座までです。取扱ファンドの豊富さ・手数料・アプリUIの観点から、SBI証券か楽天証券を選んでおけば失敗しません。
証券会社の比較と選び方はこちらで詳しく解説しています。

NISA口座開設までの流れを図解で確認したい方はこちら。

STEP2:ファンドを選ぶ
口座開設後、検索窓に「S&P500」と入力すれば、前述の3ファンドが上位に表示されます。どれを選んでも実質的なリターン差は年0.02%以内です。迷ったらeMAXIS Slimで十分です。
STEP3:積立額・頻度を設定する
最後に毎月の積立額を設定します。100円から始められますが、複利効果を実感するには月3,000円以上が目安です。クレカ積立を使えば月10万円まで1%〜5%のポイント還元が乗ります(カードとコースにより異なる)。
クレカ積立の上限対策・複数カード戦略はこちら。

リュウ実体験コラム:2016〜2020年にS&P500だけを積み立てていた頃の話
ここで一度、私リュウ自身の話を挟ませてください。
私は2017年4月、新卒社会人になったタイミングで月3,000円から積立投資をスタートしました。当時選んだのは一般NISAで、最初に買い始めたのがS&P500連動のインデックスファンドです。理由は単純で、当時はまだ「オルカン(全世界株式)」という言葉がほぼ流通しておらず、書店で読んだ積立投資本の多くが「迷ったら米国」と書いていたからでした。
2018年1月につみたてNISAへ切り替えた後も、2023年頃まではS&P500一本で積み立てていました。2020年3月のコロナショックで評価額が一時30%以上吹き飛んだ時は、正直に言えば積立を止めようかと迷いました。ただ当時は本業のサラリーマン+副業で忙しく、相場を気にする時間が相対的に少なかったのが結果的に幸いし、気づけば積立は止まらずそのまま回り続けました。2021年〜2024年の上昇局面でコロナショックの含み損はすべて吹き飛び、トータルで大きく報われました。
2023年頃からオルカンが主流になったタイミングで、私はS&P500の積立を半分オルカンへ振り分けました。ただし積立を止めずに今も両方保有し続けています。「あの時S&P500一本に絞って続けていた2016〜2020年の積立が、現在のポートフォリオの土台になっている」というのが9年積み立てた立場からの実感です。読者のみなさんにも「完璧な銘柄選び」より「止めないこと」の方が何倍も大事だと伝えたいです。
S&P500投資のリスクと注意点
為替リスク(円高で目減り)
S&P500は米ドル建ての米国株で構成されます。円で購入した場合、株価が上がっても円高ドル安が進めば円換算の資産価値は下がります。逆に円安が進めば追い風になります。
為替リスクを完全排除するのは不可能です。ただし長期積立は購入時の為替レートが平準化されるため、15〜20年単位で見れば為替の影響は相対的に小さくなる傾向があります。
米国集中リスクとオルカンの違い
S&P500は「米国株だけ」に投資する指数です。米国経済が長期低迷すれば資産価値は大きく下がります。一方、全世界株式(通称オルカン)は米国約6割+日本・欧州・新興国という広い分散です。
「米国一強に賭ける自覚があるか?」がS&P500を選ぶ上での最大の判断軸になります。自覚的に賭けるならS&P500、分散の安心感を取るならオルカン、という整理です。
オルカンとS&P500の本格比較はこちらで解説しています。

年代別にオルカンとS&P500のどちらが向いているかを知りたい方はこちら。

短期の大幅下落(-20〜-35%)は周期的に起こる
過去30年でも、ITバブル崩壊(2000〜2002年で約-49%)・リーマンショック(2008年-37%)・コロナショック(2020年3月-34%)・2022年のインフレショック(-18%)など、20〜35%級の下落は10年に1回程度の頻度で発生してきました。積立を始める前に「この水準の下落は必ず来る」と覚悟しておくと、実際に来た時にうろたえずに済みます。
まとめ:S&P500は「続けられる人」にとって新NISAの王道
- S&P500は米国代表500社に分散投資できる株価指数で、新NISAのつみたて+成長の両枠で買える
- 過去10年のリターンは累計約+240%(年率13%前後)、20年積立では1950年以降どの時期に始めても元本割れゼロ
- eMAXIS Slim・SBI・V・楽天S&P500の3本が主要選択肢で、信託報酬は0.1%未満
- 短期では-35%級の下落が周期的に来る。長期で「止めない」ことが最大の勝ち筋
- 米国一強に賭ける自覚があるならS&P500、分散を取るならオルカン。両方保有も選択肢
まずはNISA口座を開設し、月3,000円からでもS&P500の積立を始めてみてください。9年積み立ててきた立場から言えば、「始めた日」が最大の差です。
>> 【無料】SBI証券でNISA口座を開設する(公式サイトへ)当サイト「NISAはじめてガイド」では、投資に関する情報を正確にお届けするよう努めていますが、投資には元本割れのリスクがあります。掲載内容は投資を推奨するものではありません。詳しくは免責事項をご確認ください。

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