本記事にはプロモーションが含まれます。
「NISAで積立を始めたのに、気づいたらマイナスになっていた」
「このまま持ち続けていいのだろうか」
と不安を感じていませんか?
結論を先にお伝えします。NISAの積立投資で含み損が出ても、基本的に損切りは不要です。
むしろ、含み損のタイミングで売却することは、長期的に見て損をする可能性が高い行動です。本記事では、その理由と、例外的に損切りを検討すべきケースを丁寧に解説します。
含み損とは?まず言葉の意味を確認しよう
含み損の定義
含み損(ふくみぞん) とは、保有している資産の現在価格が、購入したときの価格(取得価格)より低くなっている状態のことです。
たとえば、1万円分の投資信託を買ったのに、今の評価額が8,000円になっている場合、2,000円の含み損が出ている状態です。
まだ「確定した損失」ではない
大切なのは、含み損はまだ「確定した損失」ではないという点です。売却して初めて損失が確定します。持ち続けている限り、価格が回復すれば損失はなくなります。

NISAで損切りが基本的に不要な3つの理由
理由①:長期投資では元本割れのリスクが大幅に低下する
NISAは長期・積立・分散投資を前提とした制度です。
金融庁の資料によると、国際分散投資を20年間継続した場合、年率2〜8%程度のプラスリターンに収束する実績があります(金融庁「つみたてNISAの概要」より)。一方、保有期間が1〜5年程度の短期では、元本割れが発生する期間も確認されています。
積立投資をやめたり売却したりするタイミングが暴落時だった場合、損失が確定してしまいます。時間を味方につけることが、積立投資の本質です。

理由②:NISAでは損益通算ができない
損益通算(そんえきつうさん) とは、投資で出た損失を、他の投資の利益と相殺して税金を減らす仕組みです。
通常の課税口座(特定口座)であれば、ある銘柄で損切りすることで、別の銘柄の利益にかかる税金を減らせます。しかしNISAは利益が非課税である代わりに、損失を他の利益と通算することができません。
つまり、NISAで損切りしても「税制上のメリットがまったくない」ということです。

理由③:含み損の時期はドルコスト平均法の恩恵を受けている
ドルコスト平均法 とは、毎月一定金額を積み立てることで、価格が安いときに多く買い、価格が高いときに少なく買える仕組みです。
たとえば毎月1万円を積み立てる場合、価格が1口1,000円のときは10口、500円に下がったときは20口購入できます。価格が下落している局面は、むしろ多くの口数を安く仕込めるチャンスです。
含み損が出ている状態で売却してしまうと、安く仕込んだ口数も手放すことになり、その後の価格回復の恩恵を受けられなくなります。

含み損時にやってはいけない2つの行動
パニック売りは最も避けるべき行動
価格が下落しているときに「これ以上損が広がる前に売ろう」と焦って売却することをパニック売りと言います。
過去のリーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)などの暴落時に売却した投資家は、その後の回復局面の利益を取り逃した事例が多く確認されています。暴落後の回復は、多くの場合予想より早く訪れます。
リスクの高い商品に乗り換えるのはNG
「マイナスを早く取り返したい」という気持ちから、個別株やレバレッジ型商品など、よりリスクの高い投資商品に乗り換えることも危険です。
リスクの高い商品は、短期間で大きな利益が出ることもありますが、さらに大きな損失につながる可能性も高いです。NISAの積立投資は、低コスト・分散投資のインデックスファンドで地道に続けることが有効です。

例外:損切りを検討すべきケースとは
基本的に損切り不要とお伝えしましたが、以下のような例外ケースでは損切りを検討する価値があります。
生活資金や緊急の資金が必要になった場合
NISAの資金はいつでも引き出せますが、投資に回す資金は「当面使わないお金」であることが大前提です。病気・失業・大きな出費など、緊急で資金が必要になった場合は、含み損があっても売却せざるを得ないケースがあります。
こうした事態を防ぐためにも、生活防衛資金(生活費の3〜6ヶ月分)を別途確保した上で投資を始めることが重要です。
投資方針を根本的に見直した場合
「投資自体が自分には合わない」「リスク許容度を超えていた」と判断した場合は、損切りしてでも投資をやめる選択も否定しません。
ただし、「今が怖いから」という感情的な理由ではなく、冷静な状況判断のうえで投資方針を変更することが前提です。下落相場のさなかに判断するのではなく、ある程度相場が落ち着いてから検討することをおすすめします。
含み損が出たときに実際にやるべきこと
損切りしないとして、では含み損が出たときに何をすればよいのでしょうか。
積立を淡々と継続する
下落時に積立をやめてしまうと、安く買えるチャンスを逃すことになります。設定した積立額・積立日はそのまま維持しましょう。
評価額を頻繁に確認しない
毎日チェックすると、小さな変動に一喜一憂してしまいます。長期投資において、短期的な価格変動は本質的な問題ではありません。月に1回程度の確認で十分です。
投資の目的と期間を再確認する
「老後資金のために20年積み立てる」という目標があるなら、今の含み損は長い旅のほんの一部に過ぎません。目的を再確認することで、冷静さを取り戻せます。

まとめ:含み損はNISA積立の「通過点」
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 基本方針 | NISAの積立投資で含み損が出ても損切りは不要 |
| 理由① | 長期投資では元本割れリスクが大幅に低下 |
| 理由② | NISAでは損益通算ができず税制上のメリットがない |
| 理由③ | ドルコスト平均法で安く仕込める |
| やるべきこと | 積立継続・確認頻度を減らす・目的を再確認 |
| 例外 | 生活資金が必要な場合・投資方針の根本変更 |
含み損はNISA積立の「通過点」です。市場は過去に何度も下落と回復を繰り返してきました。今の含み損に動揺せず、淡々と積立を続けることが、長期投資で成果を出すための最も重要な行動です。


当サイト「NISAはじめてガイド」では、投資に関する情報を正確にお届けするよう努めていますが、投資には元本割れのリスクがあります。掲載内容は投資を推奨するものではありません。詳しくは免責事項をご確認ください。

コメント